2007/09/17

南の島での家づくり -引越2ヶ月後での所見(窓)

引越してきたのは、2007/7/15。
2か月経ったことになる。

目下、島暮らしの検討をしている方の参考になればいいなぁと思って、
一度まとめておこうと思った。

ただし、島はどこの島のどこに住むかによって、だいぶ条件が違うことにご留意あれ。
家の仕様等は5月~7月ぐらいにたくさん紹介しているので、そちらを参考にしてください。

本当は台風を経験してから書こうと思ったんだけど、
次の台風12号も奄美直撃コースでないのが決まったのでここで一旦おさらい。

設計上、特に重要性を再認識した部分は、

- 窓回りの仕様
- 窓の位置(風の通り道)
- 土間回り(土間の使い道)
- 外水栓(位置)
- 照明(白熱灯か蛍光灯か)
- 外構(申請することが結構ある)  かなぁ・・・。

今日は窓回りのお話。
続きは追々ね。


<我が家のコンディション>
奄美大島龍郷町の東シナ海の湾内。
庭の向こうは海、距離にして7m。
玄関の向こうは道路をはさんで山を目下造成中。

東向きの200坪。
設計工事監理はミサワホーム九州。
吹き抜け2階建。

<特に他の家と変わっている点>
全室オーシャンビューにするため、東に窓をたくさんつけた。
玄関を開けたら海が視界にぱーっと入るように、
かなり大きな開口窓+土間を設置した。

<これまでに味わった気象状況>
かすりもしなかった台風11号。
すごいスコールになる熱帯低気圧。
朝日とともに30度になるけど、日中は32度以上上がらない気温。


******** 窓回りの仕様 - 住んでみて実感!したこと ********

日差しは強烈。
カーテンから漏れる朝日でさえ、熱を帯びている。
この日差しに4月~10月ぐらいまで付き合うことになる。


だから、太陽光が入る窓にはカーテンは絶対必要。

とは言うものの、・・・

我が家はロールカーテンとウッドブラインド。
ロールカーテンは風で踊りまくり結構音がするが開け閉めが簡単。
本来は光の入り具合が調整できるウッドブライドも
窓を開けていればその機能も風の前では勝てない。

普通のカーテンでは風で相当踊るのも覚悟しないと。
(海の家みたいな島での暮らしで、エアコン全開窓閉めっぱなしはないよね?)


さらに、暴風に備えて「雨戸」「シャッター」等も完備すべき。

ミサワホームからシャッターをつけると聞いたとき、
「え、防犯の必要なんてないんじゃないの?」なんて言っていたが、
「台風に備えてつけてもらいます」ときっぱり言われた。

引っ越す直前の台風で、隣の屋根が吹っ飛び、近隣の窓ガラスを粉々にした。
台風の時には何がどこから吹っ飛んでくるかわからない。

シャッターは光を遮るのにも活躍するのでお勧め。
ただし、開口部の大きな窓用シャッターは
台風時に支柱がいたり、業務用(=値段が高め)になったりする。

網戸も当然いる。

南の島、特に奄美は亜熱帯の昆虫の宝庫。
だから、昼夜を問わずいろんな虫が飛んだり這ってたりする。
当然容赦なく家の中にも入ろうとしてくる。
特に夜は虫の観察にもってこい状態。
都会と違って、街灯も含めてほとんど明かりがないから、
室内の明るさが非常に強調される。
明かりを頼って、各種多様な虫が集まってくる。
かなぶん、羽アリが中心だけど、
一度「クワガタ」が網戸に張り付いているのを見た。

窓の形状はスライド押し出し窓とプリーツ網戸はお勧めしない。

理由は3つ。

暴風雨は突然来るけど、押し出し窓だと閉めるのが遅くなると
びしょびしょになる。

プリーツ網戸の外側に虫(蠅、蜂、かなぶん、羽虫、・・・)が
いることが多い。

熱帯低気圧や台風の後は「塩」を取るために外から水でジャブジャブ洗うんだが、
プリーツ網戸だけは洗えない。


重たい大型窓もお勧めしない。

急に雨が降った時に閉めるのが大変(=重いだけなんだけど)だし、
風の量をコントロールしにくい(=大きな窓のくせして少ししか開けれない)から。

かっこよさから我が家はプリーツ網戸を配した窓と重たい大型窓を結構つけてしまった。
ま、うちとしては現状満足してるけどね。

だから、

*** これから設計しようとする人へ ***

大型窓や押し出し窓ではなくて、伝統的な2枚すれ違い窓を
たくさん作った方が生活しやすいよ。

外から洗える網戸にした方がいいよ。

日中の陽ざしをどう遮るのかは最初から考えていた方がいいよ。

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