2010/10/31

台風自体は大したことなかったけど・・・

島全体で大した被害はなかったみたい。

「ほっ」です。


9:00のニュースでは「午前11時くらいに最接近」って言ってたけど、
実際に最接近したのは、9時過ぎらしい。
避難先のMK姉「ねぇ、大したことはないから、
もう雨戸開けちゃう。」
私「まだだよ。だって、ニュースでは11:00って言ってるじゃん。
後、2時間待ってからにしようよ。」などと会話をしていた
まさにその瞬間がピークだったとは。
10:30くらいに撮った映像は、これ↓。

外に出れるんだから、ほんと、大したことなかったざんす。

でも、・・・

やっぱ、台風ざんす。

塩害はちゃんと残してます。

あと少しで、自家製島トウガラシになるはずだった

息も絶え絶えのトウガラシ↓。

今年、やっと花をつけたブーゲンビリアも

この通り。

そして、目の前の道路はこのように綺麗になりましたが

赤土が黄砂のように毎日舞い上がるので

どんなに潮風でも海側しか窓が開けれられない日々が

続いています。

2010/10/29

避難終了

ピークは去り、避難も終了。

名瀬から住用に向かう朝戸トンネルは通行止めに

なりましたが、その他に大きな被害は聞いていません。

我が家も我が家の前の道路も近隣別荘も無事です。


大きな台風だったみたいだけど、

東京と静岡ぐらい離れた所を通過したからね。


しかし・・・

相変わらず雨は降ってるし、

風は強いし、

波は高いし、

潮だらけの風景。


ま、何事もなかったんだから、文句を言っちゃあいかん。

台風模様は後でアップしますね。


まずは、安全宣言でした。

2010/10/28

台風14号、接近中

そろそろ限界か・・・

何がって?

そりゃあ、自宅にしぶとくいること。

イコール  避難タイム。

昨日、外回りの台風養生をしといてよかった。

もう、一歩でも外に出たら、びしょ濡れ。

でも、激しい豪雨を経験した後だと

あまり気にならんが。

昨日の夕方はなかった土嚢も裏山に配置されたから

すごいよね。偉い!

しかし、この雨でいつまでもつかわからんし、

道路も小川になりつつあるから、

やっぱ避難だな。

自宅籠城も一時考えたので、昨日の午後

台風食糧は買い出しに行ったんだけどね。

ちなみに、台風食糧とは

カップラーメン、レトルトカレーなんかなの。

もう2日間は絶対にフェリーは来ない

イコール 物資搬入は無し。

だから、お買い物に行っても必要物資は

品薄になるの。

おまけに、今度は更なる道路冠水、停電、

断水があり得るから、台風食糧の備蓄は

みんなしてるんだな。

午前中の海の様子。

本当は最新映像にしたかったんだけど、

もうカメラ持って外には行けません。

2010/10/27

<状況報告>豪雨から3日目以降


さっさと豪雨レポートしないと、明日から台風レポートが待ってる!



豪雨から3日目の午前中に家に戻ってみると、


電話:不通


新聞:20日の朝刊から音沙汰なしは変わらず、


ずぶずぶに濡れた衣類を選択ひているところに


立て続けに玄関ブザー。



「3日分の新聞です」とともに、セコムの所長さんが。


イコール


おー、やったぜー!


名瀬までの道が通れるようになったということだす。



セコムの所長さん「名瀬まではう回路ですけど、


通れます。携帯電波もばっちりですよ。」



一旦、集落に戻ると、集落放送で


「電話(固定電話)の復旧は1週間くらい掛かる模様です」



えー~~~、音信不通状態がまだ数日続くってこと?


iPhoneが受信できるところまで行ってみねば。


ということで、MK姉とMSEさんと一緒に名瀬に出発。


まだまだビビりおばさんなので、


携帯電波が受信できない状態で単独行動は取れないざんす。
国道58号で、今だ工事が続き、夜間通行止めになる
龍郷町の水間製糖付近。
iPhoneが豪雨以来、初めて電波を感知した名瀬手前の
タイヨー付近。


この先は大規模がけ崩れで、いまだ全面通行禁止。
だから、う回路で名瀬へ。
細い道に集中するので、普段の奄美では滅多に
見られない大渋滞が今も発生してます。




で、今は夜遅くにならん限り、名瀬までは比較的
簡単に行けるの。
台風で被害が出ないといいんだけど・・・。
ちなみに、iPhoneで電波受信したものの
信じられない数の留守録とメールで
その場で心配を頂いた皆様には連絡できませんでした。
で、集落放送で「固定電話もしばらくダメ」と聞いちゃい、
さんざん心配させた名瀬友ならびにMK姉より
「使えないiPhoneなんぞ捨てちゃえぇい!!!」と言われたこともあり・・
DOCOMO、ゲットしちゃいました・・・
人口密度が薄い(歩いている人は滅多にいない)
イコール
助けが欲しい時に人がそばにいることは少ないエリアに住み
好んで海や山に行きたがるアウトドア志向の
人間の義務  と割り切りました。
仕事でiPhoneを使うので(ま、netにつながればいいんだけど)
iPhone圏外地域でDOCOMOに自動転送することにしました。
DOCOMOショップで
私「いちばんお手軽で、一番安い携帯が欲しいんですけど」
ショップのお嬢さんに相談しながら、”防水”キッズ携帯に決定。
ショップのお嬢さん「Softbankが繋がらないということで
DOCOMOに加入ということであれば、XXX災害XXX金
(正式名称は忘れた)が上限10000円まで端末代に
充当されます。」
うっほー~~~!
おかげで端末代金はゼロでしたよ。
相談するもんざんすね。
でもねぇ・・、
DOCOMOを持って帰った直後に固定電話復旧!
あの集落情報はなんだったんだろ???

避難予告

家の前の道路はかなり綺麗になった。

さっきの道路の様子。





でもねぇ・・・

拡大してみると分かるんだけど、

崩れた山の上の部分、まだ崩れ落ちる余地が満載。



そして、・・・

海を見ると、・・・






そーなの。

もう台風14号の影響を受けてて、気象庁発表では

波の高さは5m。うげーっ!


そして、9:50発表数字では、

中心気圧 955hPa

最大瞬間風速 55m


ということで、台風養生に今朝から入る。


庭にあるグッズ全てを物置にしまい、


(N家のみなさん、ご協力、ありがとうございました!)

植木を避難させ、




エアコンの室外機にカバーをかけて、

ロープで縛る。



裏が崩れても、今度は庭は絶対に通れない・・・

ということで、ここいら一帯は自主避難です。

当然、私も避難します。

どっかのタイミングからネット回線としばらくバイバイするかも

しれませんが(=不通)、その時は避難中と思ってくださいまし。

2010/10/26

<状況報告>10/21は・・・

10/20に避難した集落民は隣のN家と私だけじゃぁなかったんよ。

集落内にはこんな感じの川が幾つか流れてて、





川が決壊しちゃったんだわさ。

普段は水量は少ない”ただの小川”だけど、

10/22が旧暦の15日(=満月≒大潮)で、

満潮時になるとただでさえ水位が上がるところに

大量の雨水が山から流れてきたんだから

もう大変。


仲良しのTKY姉の家も危ないっていうんで

おばあちゃんの家に避難してたし、

公民館にも人が溢れてた。




さらに、集落の入り口もがけ崩れを起こし、

入り口に最も近いところに住んでるSYS兄いの家周辺も

避難を強いられた。

次の日、見に行ってみたのが↑の写真。

木が上からなだれ落ちてきて、電線でかろうじて

止まっていて、上からのさらなる落下を食い止めてる状態だった。

イコール

いつ電線が切れて停電になってもおかしくない状態だったわけさ。



でもって、10/21の朝、いったん家まで戻ってみると、

(だって、車は置き去りだし、身の回りのモノも足りなかったし、

家の中だって凄い状態でMK姉の家に避難しちゃったし。

何より家がどうなったか気になったんだもん)





すごーい!

道路に溢れかえってた土砂は取り除かれ、

川だったところが”小川”までになってた。

あの夕方の豪雨の中でも土砂撤去作業に従事されていた

UTNYさんをはじめ、ご苦労様でした。深謝です!


ということで、龍郷集落の孤立化は解除されたですよ。


でもって、しばらくすると、隣の隣の隣の別荘族Y田さんが

「朝、道路が通ったんで、名瀬方面までトライしてみましたが

ビッグ2まではう回路を使って行けますよ。

ここら辺では固定電話も携帯もダメだけど、

ビッグ2まで行けば電波が入ります。

役場手前のSGN商店もオープンしてました」


ローカル重要情報は、集落内でしか聞こえない”集落”放送と

地元民のリアル口コミだけだもんね。

全国ニュースの状況レポートでは、粒度が粗すぎて

だめなんよ。

あー、あまみエフエムが聞きたかった・・・。



ということで、携帯の電波を求めて、MK姉、MSEさんと

3人でビッグ2まで行くことにした。


その途中では、何度も全国ニュースに出た

龍郷JA前のがけ崩れ。

半壊したお家は”半壊”じゃぁなかった。

新築したお家で、ご苦労がしのばれます。


で、ニュースでは言ってなかったけど、

その現場、上に送電線が走ってるだわさ。




クリックして拡大してみると分かると思うよ。

本当に寸前のところでがけ崩れが止まっている状態で

いつ鉄塔が崩れてもおかしくない。

九州電力が対応を検討すると言っていたが、

台風前に何とかしないとヤバイと思うのは私だけか?


そして、今でも凄い状態が続いている戸口付近に差し掛かると

MK姉とMSEさんのDOCOMOが凄い勢いで受信を始めた。

もちろん、私のiPhoneは「ずーっと圏外」でしたけど。


二人とも心配メールと留守電の対応に追われている中、

うんともすんとも言わないiPhoneのおかげで

私は誰が心配しているかも分からん状態。



ビッグ2で公衆電話を探してトライするものの「不通」。

MSEさんのDOCOMOを借りて、実家に電話するのが

精一杯でした。ご心配をおかけしたみなさん、本当に

対応が遅くてすいません。

名瀬友のGucci先生とYKちゃんは「名瀬から船で救出に

行くか?」とマジに相談してたと、翌日知りました。

連絡しないで、本当にすいません・・・


ビッグ2は部分営業していて、ちゃんと道路情報も

手書きで表示。




途中のお店で休んでいたのは、鹿児島コンビニの

エブリワンくらいで、どこも部分営業していたのには

感心しました。


それに、多くの消防団のみなさん、

被災している家に住んでる人もいっぱいいるはずなのに・・・

本当に頼もしい存在です。

ちなみに、消防団はプロじゃなくて、自警団みたいに

地域住民の人が生業の傍らに従事しているのですよ。



台風激戦区だからなのか、地元民による地元民の

災害対応は素晴らしいです。

後から見ればいろいろ改善すべきところはあるとは

思うけど、

「その時その瞬間に地域民でできることを

みんな、きちんとやってる」島ですよ。


でもって、よくわからん・・・だったのが避難勧告。

全国ニュースで「龍郷町もXXX人、避難勧告」とか

報道されてたけど、私や集落民はカウントされてたのか

今でも???です。

10/20の午前中に役場から安否確認の電話は

あったけど、その後は不通になっちゃったし、

MK姉の家に自主避難したし、

河川氾濫とかで自主避難してた人々も

自主判断してたし・・・


公表されてることの実態って、ほんと、どーなんてるんだろ?

今度は台風かよぉ!

今は道路の全面復旧などで、島全体が工事現場と化してます。

その復旧スピードは驚嘆モノざんす。

数時間単位で通れなかった場所が通れるようになり、

通じなかった電話が通じるようになり、

ガラスキだったスーパーの陳列棚にモノが並んでいくんですよ。

東京じゃぁここまで早い回復は無理だろうな。

その過程は後でご報告するとして、


家の前は、今、こんな感じ。


ご近所のNZ組が昨日から凄い勢いで土砂を運びだしてくれてます。
深謝ですぅ。
でも、赤土って普通の土砂と違うざんすよ。
湿ってるときは粘土化し、
乾くと黄砂みたいに舞い上がるざんす。
我が家だけの話じゃなくて、至る所で土砂を運びだしてるから
島全体が土埃の嵐。
ま、被災してない人間だからこんな不埒なことを
言っているまでで、決して私と言えども文句ではありません。
土埃がたとうが、靴の底が赤土だらけになろうが
今はライフラインとがけ崩れの復旧が最優先だってことは
理解してます。
そして、さらにその復旧活動を加速しないといけない理由が
迫ってきてます。
そー、
恐ろしいことに、「台風14号、接近中」
今、海は悲鳴を上げてます。
大量の赤土が海に流され、海底に大量の土砂が
積ってるからです。
波が穏やかったときは気がつかなかったけど、
風向きが北西に変わり、
大量の土砂が海岸線を黄土色にしてます。

「この時期に台風なんて”泣きっ面に蜂”じゃぁすまん」と思うのは
人間だけで(被災した人、ごめんなさい)、
サンゴや海に住む生き物には、洗濯機のように
海底の土砂をもっと深いところに持っていく力が必要なんだと。





いずれにせよ、この台風、木曜日には沖縄に接近し、

そのあとは奄美も暴風圏内に入ります。


「海の土砂は外洋に運び、陸のモノはこれ以上

壊さないで」

そんな都合のいい話は無理だと思うけど、

陸地の被害はこれ以上でないように祈ります。

2010/10/25

<状況報告>10/20の午後は・・・

冠水した道路のせいで我が家の庭を通過する人々から事情聴取。

「げー、凄いことになってるんだぁ・・・」

そー、我が家の前だけが冠水したと思ったら、

龍郷集落全体が孤立化してたんだよねぇ。


通常、集落には2か所以上集落の外に出る道がある。

龍郷集落で言えば、

1)みんながよく使う我が家の前を抜けて

龍郷役場前まで出て国道に行く道

2)ちょっと遠いけど、東シナ海を抜けて名瀬に出る道

3)ワイルドさがあるけど、森を満喫できる峠越えルート。


なぜって、1か所しかないと何かあったら孤立化しちゃうから。

でもって、午前中情報では、1)と2)がアウトになった。


龍郷集落に住んで名瀬でお店をやってるT1君が3)ルートにチャレンジ。

T1君は、まず役場に「峠越えできるんですかぁ?」と聞いたらしい。

役場の回答は「(T1くんの)4輪駆動車ならまだ通れますが、

自己責任になりますよ。」

彼は無事に名瀬にたどり着いたが、その後龍郷集落には戻ってこれない。

なぜって、名瀬~龍郷間で夜間通行止めになる区域があって、

お店が終わってからだと道路はもう封鎖されちゃってるから。

きゃぁー、可哀そう。

でも、そのT1君が我が家前の現場写真を名瀬友のみんなに

写メしたから、もう大変。


我が家の携帯iPhoneは当然、アウト。

IP電話もアウト。

名瀬友YKちゃんが「Masumiちゃん、大丈夫ですかぁ?

何度電話しても繋がらないから、本当に心配してたんですよ」

私「大丈夫だよー。

もう少しひどくなったら、自主避難するから心配しないでね」

この会話を最後に名瀬友とは音信不通になるなんて

この時点では全く想像してなかった。



別荘族である隣のN家は、不幸なことに19日に 奄美入り。

N家のK子姉「今日、お買い物に行くつもりだったから

家にな~んにも食べ物がない・・・」

私「冷凍食品でよければ、どーぞ。

うちにストックがいっぱいあるから何でも言ってね。」

この時点で心配してたことは、停電。

食糧は1週間くらい買い物に行けなくても大丈夫なくらい

ストックしてる。

だって、風邪ひいたりして外に出れないこととかあるからね。

一番近い”それなりに充実している”お店は5キロ離れてる。

だけど、停電になっちゃうと、冷凍食品はぜーんぶパーになっちゃうからね。



私「K子姉、雨がこれ以上ひどくなったら、集落の公民館に避難する?」

K子姉「そーだよね。真っ暗になっちゃうと車出すのも大変だから

夕方に決めよう。」

そー、隣のN家の車庫は浸水したけど、車はまだ動かせたの。

我が家は浸水してないけど、道路が完全に水没してるから車はもうNG。



そーこーしている間にブルトーザーとダンプが到着。

やったぜー、これで道路が通れるようになるぅ!と

思ったのが、お昼。




その後、集落に住むMK姉が
「避難したほうがいいよ。うちに泊まればいいじゃん。
集落の入り口もがけ崩れを起こしたんだよ。」
神戸震災経験者の最近移住してきたMSEさんも
「さっさと避難しないとだめですよ。
まだまだ大丈夫って思って逃げ遅れた人は震災の時沢山いたんだから。」
私「え~、だって今、シャベルカーが家の前で作業中だよ。
今日中に道路、通すって言ってるし。」
などと言ってました。
でも、夕方になってきて、どんどん雨足がひどくなってきて、




そんな中でも、もくもくと土砂を処理してくれているUTNYさんたち。

自分の家だって、河川決壊寸前だっていうのに・・・。
深謝です。
ちなみに、水玉に見えるのはレンズに付いた水滴じゃぁなくて
正真正銘の”雨”です。
夕方5時くらいに
K子姉「私たち、非難するから、すぐ用意して。」
もう、焦りまくって用意しましたよ。
避難グッズなんて普段、準備してないもん。
仕事で使うPCとその他のグッズたち
当面の着替えと洗面道具
通帳と印鑑
旦那の位牌と遺影
避難先となるMK姉から頼まれた「カセットコンロ」
(MK姉のキッチンはIHヒーターで、停電したらアウトだもん)
裏山が決壊する恐れもあるので、厳重戸締り。
そのあとは、N家の車までダッシュです。
MK姉の家に着いたら、
MK姉「電話、止まったよ。今は、DOCOMOしか通じないよ。」
MK姉のDOCOMOを借りて、とりあえず避難したことを
東京の姉に連絡。
この直後に、DOCOMOも不通になりました。
あー、完全孤立化だぁ・・・。
ちなみに、全国でも紹介された”あまみエフエム”の放送。
彼らは24時間体制で防災情報を流し続けてくれた”よう”です。
なぜ、”よう”かって言うと・・・
あまみエフエムはローカル局で行政区間をまたぐ地域には
放送できないのです。
奄美市にある彼らの局は、龍郷町では聞こえないようにしろと
言われてるんですよ。
信じられない~!!!!
この辺りでは、エフエムは全滅。
AM放送はNHKだけ。
しかも、天気が悪くなると、そのNHKすら受信できず
ハングルのわけのわからない放送しか聞こえなくなるのです。
TVは地デジになってからは悪天候でも見れますが、
衛星はCS/BSとも全く写りません。
そんなときに地元局の放送が聞けたら、一番役立つのは
自明の理ですよね。
あー、くだらない電波法とか、とっとと改正してくれぃ!

<状況報告>10/20の朝、起きたら

いつも、朝起きてすぐすることは、

台風に備えて設置した海側の窓のシャッターを開ける。

10/20の朝は・・・・



「うげぇー~~~っ!、大量の赤土が海に流れてるじゃん!」


天気の悪いときに次にすることは、
雨の降り込まない山側の窓を開けて、部屋に風を通すこと。
そして、20日の朝は絶句の光景が目の間に・・・



「家の前を通ってる道路がない!」
夜中に土石流を起こしたらしい。
全く気がつかんかった!
裏山の空き地には、裏山の頂上の部分の土や生えていた木が
ごっそり。
そして、空き地では収まりきらなかった土砂、木、その他もろもろが
道路にあふれ、
我が家の敷地の手前にあるガードレールが
必死になって土砂を止めてる!
パジャマを着たまま、家の中で「うげ~~~~っ!」してたら、
玄関ドアを激しく叩く音が。
パジャマのまま、髪もくしゃくしゃでしたが、
玄関ドアを開けると、集落Iターン者のUTNYさんが立ってる。
UTNYさん「大丈夫?」
え~~~っ、心配して来てくれたの?
そのすぐ後、消防団のフルスーツを着たご近所のTROさんが
「至る所が凄いことになってるよ。
朝の5時から見回ってるんだ」
すでに道路は冠水し、
隣のN家の車庫は浸水した。
でも、隣の隣のM家がスロープを作っていたおかげで、
そのスロープから滝のように水が海に流れていく。
それでも、流れてくる水の量が多すぎて、
M家のスロープでさばき切れなかった水は、
隣の隣の隣のY家の庭から海へ。
水は低いところに流れるという当然の原理は
我が家の前の道路が一番低い、
次にM家のスロープ、
Y家の庭がその次、
N家の車庫と続き、
最後が我が家の駐車場入り口であることを証明していた。
のんきな私は、「2年前の集中豪雨の時はもっとすごかったから、
家が浸水することはないな。」と勝手に判断。
ちなみに、2年前の豪雨のときは↓こんな感じ。
ということで、しばらく様子を見ることにした。
使えないsoftbank iPhoneは完全な「圏外」、
ネット回線は既に止まってる。
イコール
IP電話も死んだ。
まさかの非常時のために、高い固定電話通信費を
払っていて良かった・・・。
と言いたいところだけど、IP電話を優先回線に
選んでたのに気がつくのが遅くて、
何度、固定電話を掛けようとしても
ぷーぷー状態。
最後は取説を真剣に読んで、
「何だ、発信番号の前に”0000”をつければいいんだ」と
分かりましたが、電話が不通でかなりあせりました。
名瀬であった仕事の約束をキャンセル。
「すいませ~ん。家の前が土石流を起こして
道路が封鎖されちゃいました」
この頃は、奄美大島全体じゃぁなくて
龍郷町の我が家近辺の出来事としか思ってなかった。
我が家より東シナ海側にある集落は、
我が家前道路が開通しない限り、名瀬や空港に行くことは
できなかったんよ。
なので、道路は土砂で埋まり、冠水しているので
用事のある人は我が家や隣のN家の庭を通って
お迎えの車をお願いしていた。
ご近所の土建屋さんNZ組の人たちが来て、
「うーん、雨がやまないと機材が出せんなぁ・・・」
そーか、雨がやめば、道路がつながるわけね。
ネットも通じないので、TV見ながら扇風機の片づけとかしてました。
でもって、お昼頃の映像。




げ、げ、げっ~~~~!
ついに車庫まで土砂が入り始めてるぅ!!!
以上が、20日の午前中でした。

2010/10/24

我が家の被害状況

20日の海はこんなに赤土で汚れてましたが、





今日はこんなに復活しました。



リカバリー力が凄いよね。

よかった、よかった。


集落では、

海岸に流れ着いたものや

ちび河川が氾濫して床下浸水したお家の掃除など、

地域住民のみなさん総出で行われていたらしい。

(こーゆー連絡って、全て集落内にしかないスピーカーを

使う”集落放送”なので、徒歩10分の我が家辺りには

全く聞こえないのです。

”集落放送”は緊急避難連絡もあるので、

すごーく困ってるんだけど、引っ越して3年たっても

我が家近辺に設置されず・・・。

集落のMK姉宅に避難したのも、この集落放送が聞こえないことも

一因なんだよねぇ・・・。

町役場の皆様、お願いだから早くスピーカーを設置してくれぃ!)



で、今の家の前の道路はこんな感じ。




赤土の土砂は相変わらず道路に堆積してます。
車庫に車を乗り入れる度に
ワダチが深くなっていくのが気になったので、
歩道部分だけ土砂を取り除いてみました。
確実に壊れたものと言えば、これだけ↓。




持ち主は県道管理者の鹿児島県で
我が家じゃないんだけど・・・
このガードレール、家を建てるときは
「邪魔くさいから外した~い!」。
でも、除去するのに結構お金が掛かると言われて
断念した曰くモノ。
本当に外さなくてよかった・・・
このガードレールがなかったら、確実に土砂は
我が家の敷地へ侵入し玄関を直撃したはず。
ガードレール、様さまです。
ということで、
HELPまで申し出て下さった東京のお友達のみなさん、
島で被災した方々と違い、我が家は無傷です。
御心配ありがとうございました。



2010/10/23

自主避難解除しました

今朝、居候を続けたMK姉の家から戻ってきました。

MK姉、本当にお世話になりました。深謝です。



そして、最初に

亡くなられた方、被災した方、お悔やみを心から

申し上げます。


また、復旧/救助活動を行っている行政、自衛隊、

医療関係者などなど、皆様の安全をお祈りしつつ

深く御礼申し上げます。



多くの御心配をお掛けした皆様へ、

1時間ほど前にADSLが復旧いたしました。

本来なら個別にお礼メールをお送りすべきところですが、

非常事態で3日間に頂いたメール全てに返信する前に

近況報告をブログに挙げさせてもらう失礼をお許しください。

今も受信メールが入ってきて、最初にブログをチェックされる方々に

御報告するのが最善と考えました。



今現在の我が家近隣の風景です。
私自身は見れませんでしたが、全国のニュースで報道された風景だと
思います。

車も通れます。
でも、10/20の朝7:00頃は、↓でした。
裏山の造成地の上の部分が土石流を起こしました。
県道が完全に土砂や木で埋まり、
側溝では処理できないほどの水量が行き場を失って
溢れかえってました。
今もちょろちょろ滝となって、流れています。
そして、至る所でなぎ倒された木々が電線に
引っかかる形で土砂を止めています。
なので、いつ停電になり、
新たな土砂崩れが発生し、
水道が止まり、
また電話線が切れるかは???の状態です。
ということで、再び音信不通になるかもしれませんが、
たぶん無事のはずだと思ってくださいませ。
都会と違って所在確認は地域密着で行われ、
避難する場所を提供して下さる方もいらっしゃいます。
取り急ぎ近況報告まで。

2010/10/22

今朝まで孤立化してましたが


家の前で、土石流発生。
集落のMK姉の家に居候避難中です。
先程、家の固定電話が開通。
でも、Docomoも含めて、竜郷周辺は携帯全滅です。

名瀬へは今は行けるようになり、今はiPhoneから書き込み中。
多くの方にご心配をお掛けしましたが、私も別荘街全住民、龍郷集落民の皆さんも無事です。
報告したいことは沢山ありますが、ネットがまだ自宅で使えないのでしばしお待ちを

無事です!d(^_^o)

2010/10/18

衝撃!

映像はありませんが・・・

今日は凄いシーンを2つも見てしまった・・・。

1つ目。

今日は夫の月命日で、お墓参りとともに
プチ花壇の整備をしておりました。

雑草を引っこ抜き、伸びまくってる植木を刈り込んでおりました。
お供え用の菊は茎の部分を地面に刺しておくと
ちゃんと根を生やします。

そして、やたら成長の早い。

イコール

上にも伸びるけど、
1本が地面下でガンガン増える。

ということで、菊を刈り込んでいると・・・


うげーっ!出た~!


そう、生”アフリカマイマイ



そりゃぁ、カタツムリが好きそうな枯れ葉が溜まってれば

アフリカマイマイがいてもおかしくない。

しかし・・・

シマンチュ雑話さんのコメントにもありましたが、

奄美のアフリカマイマイは天然モノではなくて

その昔、食用として養殖していたものを寄生虫がいるって

ことで捨てちゃったのが、繁殖の原因なんだわさ。


食用=エスカルゴのようにして食べる

あり得な~い!

ゲテモノ食いは世の中にたくさんありますが、

”なま”を見て、絶対に「美味しそう」とは思わんですよ。


よだれのような、とろーっとした液体まみれで

触るだけでも寄生虫が移るって言われてますよ。


ということで、手袋をしていた手でさらに100均トングで

掴み、海へポイ!

きっと海水ですぐに溶けて、貝殻はヤドカリのものになるでしょう。



そして、2つ目。

そのあとにMK姉の家でお茶をしていたときに、それは起こりました。


窓ガラスに衝撃音が走って、

「えーっ!何が起きたの?」状態。

そして、音の発生が小鳥がガラスを認識できずにぶつかったと

すぐに気がつきました。

ちなみに、奄美の小鳥はよくガラスにぶつかって

脳震盪を起こしてます。

我が家の2階のベランダも手すり部分がガラスで

鳥が激突して失神しているのを介抱してますもん。


MK姉の家のガラスにぶつかった鳥も失神・・・

というのもつかの間、

ネコが眼もとまらぬ速さで、鳥をカプッ!


げ、げ、げげげげ~~~っ!!!!


MK姉も私も言葉を失った衝撃シーンでした。


でも、猫にカップリ噛まれた鳥は既に他界し、

なすすべもありませんでした。


猫はしかっと鳥をくわえ、美味しくなるまで

どこかに隠すつもりなのか、消えて行きました。

2010/10/15

住宅難?

またまた、ヒトサマの話じゃないんですけど・・・




朝、夫の仏前にいける花を切ってた時のこと。




「うげーっつ!!!!

アフリカマイマイだぁああああ!」




都会の人は、「へっ?アフリカ?マイマイ?」かもしれませんが、


世界最大のカタツムリで、れっきとした害虫です。


なんでも食べちゃうし、

問題なのは、髄膜脳炎を起こす、

すげーぇやばい寄生虫を抱えてるってこと。









詳しいことはこちらへ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%9E%E3%82%A4


奄美には、いるんですよ。


つい最近まで湿原状態だった近所の空き地で大量発生してて、

夜間に車に踏みつぶされてた残骸なんかもよく見かけるんですが・・・


でも、今朝のはでかい!

10cmくらいあったもんね。


うげげ~~~~~っ!!!


でーも、よーく見たら・・・


足があるんよ。


カタツムリには足は絶対にない!



そーなんです、

正体はヤドカリ、それも多分、オオヤドカリ

だって、でかかったもん。

調べたら、アフリカマイマイの殻も住みかにするらしい。


でもさぁ、・・・


島の人は害虫だと思うから、気をつけないと

退治されちゃうよ、ヤドカリくん!

2010/10/14

昨晩の来訪者

といっても、ヒトじゃぁないんだけど・・・


昨日の晩は、「うげーっっつ!」ってくらいが飛んでる!!!!

そー、虫、ムシ、むし、MUSHI。


どでかいバッタとか、

タランチェラみたいなクモとか、

タイガース真っ青の黄色と黒のストライプのケムシとか、

7cm級の巨大ゴキブリとか、

30Lのゴミ袋がいっぱいになりそうなくらい大量発生したヤスデとか、

梅雨時期に大量に飛んでくるシロアリとか、

そりゃぁ、亜熱帯の奄美だから数々の体験しましたよ。


そんな迫力ある昆虫たちに比べたら、昨日飛んでたヤツラは

単なる羽虫。

それも、1mmもないような小さいヤツ。


だけどねぇ・・・


その小ささが網戸をかいくぐり、見事なまでも

室内侵入を企てるのだわさ。


暗くなってきて、「おやぁ?なんか飛んでる。コバエかぁぁ?」なーんて

思ってる隙に、ガシガシ侵入してくるではないか。

決して台所にいたわけでなく、PCに向かってる時のこと。

頭の周りを数匹飛んでいるのに気がついた時には既に時遅し!



ふと、スポットライトになっている照明を見たら・・・

「あげ~~~~~っ!」てくらいライト周りを飛んでる!


慌てて窓という窓を閉め切って、それ以上の侵入は食い止めたものの、

感電死した羽虫が埃が舞い落ちるようにPC周りに落ちてくるんだわさ。


その後2時間程度、ハンディ掃除機を手放せず、

落ちてきたやつ、机や床の上で遊んでるやつを

片っぱしから吸い込んでましたよ。


ちなみに、「うげーっ、掃除機で虫を吸っちゃうぅ?」なーんて

おっしゃるあなた、

奄美の田舎に住んだら、あなたもすぐに掃除機で

吸いこんじゃうことでしょう。



そして、今朝。


当然のことながら、羽虫は床に落ちてますよ。

でもって、当然のことながら掃除機でガ~ガ~吸ってて

ふと、窓の外を見たら・・・




この茶色っぽいの、全部羽虫。

決して寄せ集めた結果ではなく、自然死した奴らの残骸です。


そして、この後はベランダ掃除となったのでした。


いつになったら、寒くなって虫が出なくなるんだろうか・・・

2010/10/13

集落ボランティア

といっても、そんな大業な話じゃないんだけど・・・
集落の入り口にある集落管理墓地の空き地の整備です。
開墾して、季節の花を植えて、
雑草を取って、なーんてことを
今年の春ぐらいから、私のガーデンニングの先生のMK姉を
はじめとする有志のご婦人たち+SYS兄ぃで始めました。
今日は、夏中元気いっぱいに育ってしまった雑草取り。
一人でやると、「うげーっ、めげる~ぅ!」ですが、
(実際に夫の墓の周辺のプチ花壇を始めた時は
本当にうげ~っの連続でした。
Keiko姉、みこちゃん、手伝ってくれてありがとね!)
数人でやると、早い、ハヤイ、早~いです。
作業開始から、数十分で大方の雑草は引き抜かれ、

このように雑草の山になっていきます。
最後は軽トラにいっぱいの量でしたよ。
ちょっと休憩して、

種取り用の(=ピークは過ぎちゃった)花を移植して、
開墾して(やったのはSYS兄ぃだけど)
最後は更地にしちゃいました。


次回は、土の改良=ゴロゴロしてる大小さまざまな石を
とって(だって、畑じゃないからすご~い造成)、
さらに生えた雑草を取って、
もう一回耕してから
種まきです。
あ~、しかし!
日本全国、紅葉!っていってるけど、
今日も奄美ではセミが鳴きまくり、
ご婦人方は日焼けをしないために
お帽子+長袖で、
今は扇風機が家で回ってます。
夕方は蚊やブヨが飛び回り、
暗くなり始めてからは
家の明かりを目当てに
凄まじい数の羽虫が窓にびっしり。
今は、油断していた隙に家宅侵入して
スタンドの周りを飛び回ってるやつを
ハンディ掃除機で吸いまくってます。
あーん、暑いよぉ・・・
奄美に秋なんか来てないよぉ!

2010/10/10

カヤックのお稽古

今日はGONのホームグランド、節田海岸。

これまでに何度か一緒に練習?したGONのゲスト、

東京からのENMTさんと

カヤックデビューの島ギャル、NO子ちゃんと一緒。


↓GONとダブル艇でデビューを飾ったNO子ちゃん。




最高のカヤック日和でしたよ。
海がピカピカしてるでしょ?



20分くらい漕いで、上陸。




港から対して離れてないのに、気分はプライベートビーチでっせ。
これまで「節田は最高!」と言いつつ、
ザザエ取りに熱中していたので
写真は殆ど取ってこなかったけど、
今日はちゃんと撮りましたよ。うふふ。
上陸ビーチからのエントリーはこんな感じ。


そして、ちょっと泳ぐとサンゴがざ~~っと出てきます。



でかいタコにも遭遇したし。
ちなみに、こーゆーのを見て
NO子ちゃん「美味しそうですよね。」
これが島んちゅうの会話です。


そして、島んちゅうが唐揚げにして食べる魚の大群。


その他には、NO子ちゃんとGONが見かけた”でかい”ウミガメ。
でも、私はあらぬ方向を見ていたらしく、
全く気がつきませんでした。
NO子ちゃん「すごい大きなカメがいましたよね。」
GON「これまでに見たカメ(彼は相当数見てる)で一番でかいかな。」
私「へっ?どこにいたの?」
NO子ちゃん「えーっ!気がつかなかったんですかぁ?」
ということで、泳いでいるときも周囲に気を配りましょう。
ちなみに、節田海岸は最高に綺麗ですが、
潮の流れがそーとー激しいので
泳ぐときは必ず節田海岸にくわしい人と一緒に行きましょう。
何はともあれ、最高にGOODなカヤック日和でしたわ。
あ~、今年はまだまだ漕ぐぞおぉ!





2010/10/06

咲いたどぉ!



今日は素晴らしい秋晴れ。

そして、庭の手入れをしていて

気がつきました。

庭のブーゲンビリアがやっと咲きました。



咲くのに3年以上掛かりました。

天国の直ちゃん、見えるかな?


そーなんです。

亡くなった旦那はもとより、私もガーディング??ってくらい

スキルがなかったので、

全く咲く気配が今年の春くらいまでありませんでした。


でも、集落夫人のMK姉の厳しい?指導のもとで

がんばってたら、

海極近の花たちも咲くようになった。

ほれ、ご覧の通り。




手を掛ければ植物も応えてくれるっていう見本だぁ・・・
ということで、真夏の間サボり続けた芝生の手入れに
取りかかる。
今年の夏は雨が多くって、
この付近では俗称「ノリ」、私的には「きくらげもどき」
学術的には「イシクラゲ」が生えまくって
今では焼のり状態で芝生にくっついてるのを剥がさねば!!!
ということで、
熊手で古い葉っぱと根ぐされした芝生をかき出し、
芝刈り機で伸びた奴をカットし、
土が薄くなったところや芝が生えにくいところに
新しい土と肥料を混ぜたものを埋めていくだわさ。


こんな具合。
あ~ぁああ、10Lの土が飛ぶようになくなるんだよなぁ・・・

そして、まだまだ先は続くのでした・・・
はぁ~~~~ぁ