2007/09/30

家づくり反省点 -外水栓

我が家には4か所、外に水道がある。

島暮らしには外水道は必須だし、あるとすっごく便利。


何といっても、台風や熱帯低気圧が去った後には必ず外壁やシャッター、窓を水洗いしないといけない。
ほっとくと、塩で家の寿命が短くなっちゃうんだって。

それに窓や網戸が汚れても、都会と違って外の水道からジャブジャブ水を流して洗えちゃうのはすごくいい。
庭の水捲きにも、車を洗うのにも大活躍。
車は潮を被るので結構すぐ汚れちゃうんだよね。

ゴミ箱も外でジャブジャブ。
泳いで戻った時も全身ジャブジャブ。
まぁ、家の中で洗いたくないものは全部外水栓でジャブジャブ。


じゃぁ、何を反省するかって?

それは、
これ。


芝生が育ったら、外で魚さばいて、バーベキューできる、簡易調理台をレンガで作ろうと思っている。
そのプランは未だ顕在。

だから、そのために海に一番近い所に水栓をつけてもらった。

水栓の位置自体はばっちりなんだけど、

問題は下のプラスシックの流し部分。

海に近いせいか、いろんなものが流しの中にいる。


ハサミムシ(どうしても写真を撮る気にならない、お尻に鋏がある昆虫)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A0%E3%82%B7
ヤドカリ
コオロギ
カニ
クモ ・・・


特に、はさみむしは湿ったところが好きらしいので、この流し以外にも土間を水洗いしたときに集団で上がってこようとする。

ヤドカリ、蟹は何で???


一度流しの中に落ちると、プラスチックの壁が昇れないでいる。

ヤドカリは蟹は外に出す気がするんだけど、ハサミムシや蜘蛛はねぇ・・・。


あんまりたくさんいると、高圧洗浄機で一気に外に追っ払ってるんだけど、すぐ溜まるんだよねぇ・・・。

こんなシチュエーションは、東京にいる間は全く想像してませんでした。

島で暮らそうと思っている方々、お気をつけあそばせ。

自然に生えまくっている観葉植物 - クワズイモ

島にはいたる所に、都会で高く売っている観葉植物が生えている。

金作原に行ったとき、ガイドさんが「最近は乱獲で問題になっているんです。」と言っていたが、龍郷あたりは死ぬほど勝手に育っている。

だから、島の人は結構引っこ抜いて、植木鉢に移したり、自宅の庭に植えたりして楽しんでいる。

その代表例のひとつがこれ。

「クワズイモ」
http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-k/naiyou/kuwazuimo1.htm

すごい名前だよね。
外見は里芋風なんだけど、食べられないからこんな名前がついちゃったらしい。

東京あたりで売っているのは30~50cmくらいで、たまにエスニック系の店で大きな奴はあるけど、奄美で勝手に育っているのは2mくらいになっている。

私も引っこ抜いて、玄関あたりに飾りたいと思ってはいるが・・・。

生えているのが、草むらぼうぼうのところ。

相変わらずハブ恐怖症のままです・・・。

2007/09/28

南国フルーツ事情

今の季節は

グアバ
ドラゴンフルーツ が美味しい。



これ、グアバ。

バンジロウって地元では言うらしい。
一袋で100~300円。


皮ごとかじる。
少し硬い皮のイチジクってところか・・・。



実が白いのと赤いのがあるらしいが、
外見からは全くどちらなのか分からない。


赤いのは未だ食べていない。
ピンクっぽいのは食べたが。





これ、ドラゴンフルーツ。

これも赤と白がある。
150~450円くらい。
名瀬か赤の方が高い。
産地でも値段が違うみたい。








切ってみると、赤白の意味ははっきりわかる。
この写真は「赤」
白だと身の部分が真っ白。
ゴマ入りアイスみたいな感じ。











こんな感じで生るらしい。


で、フルーツ事情と書いたのは、旬のフルーツなのにどこの店でも扱っているわけではないってこと。

東京あたりなら、旬のフルーツはどこのスーパー、八百屋で売ってる。
みかんの季節にみかんを見ないなんてことないよね。

でも、奄美では違うんだな。
グアバはスーパーさと(笠利町)や笠利の八百屋とかではいつもあるけど、何でも揃うはずのビッグ2にはない!

ドラゴンフルーツも扱ってる店とそうでない店がある。

島外からの輸入品である、ぶどう、フィリピンバナナ、りんご、ドールのパイナップルなんかは、なぜかどこの店にもあるのに。

マンゴなんかは、奄美の千疋屋「やっちゃば」を除けばほとんど店に並ばない。
何故か地元の人と会うとすぐに出てくるのに・・・。
ということで、我が家ではマンゴは近所からの貰いものを食し、店で買ったことが未だないのです。






2007/09/27

天然島バナナ発見

今井崎に行く途中の道路っぱたに生っていた。


ここは畑じゃない!(かつてはそうかもしれないけど・・・)。
ラッキー!



島バナナって、本当に高いんだよ。
東京で普通に売っているバナナをもっと小型にして、何房もついてるんだけど、今まで見た価格は6500-8500円ぐらい。



だから、この1房でも2000円くらいか?
神様の贈り物だぁ!



つかさず、旦那に「取ってよ。」と言ったら、
「ヤダ!ハブが出る。」


そうなんです。

バナナに接近するには、草むらに入るしかない。




意気地なしの夫婦はバナナをそのままにして、すごすごと帰ったのでした。


近所の灯台 - 今井崎

近所にある灯台には今まで行ったことがなかった。
なぜって?
それはこんな悪路を入って行くからです。
ここは灯台に入って行く入口。

映っている映像は序の口で、この先が怖い。
車の下をばりばりと草が当たる音、
鉄砲水の後のような轍、
草や木で覆われた見えない崖・・・が続きます。

途中で、灯台と神社に分かれるポイントがあって、ちょっとした広場になってました。
もちろん、くつろぐための椅子も完備。
でも、当然、誰もいない。





で、灯台に到着。

ここは道路から見えない「秘密の場所」みたい。
一応、車がUターンできるスペースもある。















見晴らしはこんな感じ。













下を見れば、 こんなリーフも。

夕陽の絶景ポイントと言いたいところだけど・・・
帰りは当然真っ暗になる。
運転に自信がない人は行かない方がいいかも。

道が悪いからって歩いて行っては絶対だめ。
だって、”悪路”には如何にもハブが潜んでるって感じだよ。

夕暮れになるとわんさかハブが出るんだろうな。














タラソデビュー

奄美には温泉がない。
その代わりと言ってはなんだが、市町村がスーパー銭湯もどきを運営している。
その中の超目玉が、「タラソ 奄美の竜宮」。
http://www.wellnessdevelopment.co.jp/amami/

ネーミングがかなりいまいちな気がするが、名瀬のはずれの大浜海岸にある海水プール/スパだ。
奄美の中では大規模施設かな。
こんなもん作って財政は大丈夫かぁ?と思いつつ、何度かスパ内のレストランには行っていた。
流石、公共運営!っていうくらい、リーズナブルな料金で結構おいしいものを出す。

「大浜海岸のビーチに隣接していて、夏なのになんで海で泳がないでここに来る?」と思って、今までスパには行っていなかった。
で、昨日、やっと行ってみた。
近所の番屋の女将が週に一回のリラクゼーションで行っているののお供だ。

料金は1回1,000円。
その価値は十分あるね。
海水を温めて、
ジェットバスがいたる所にあって、
おまけにそんなに混んでいるわけでない。
(奄美にしてはかなり混んでいるけど)

旦那はビキニギャルを期待していたようだが、
お客さんの大半は高齢者。
足のリハビリや肩こりで来ている人が多い。

一番のお勧めは、大浜海岸に面して設置されている屋外ジェットスパ。
リクライニングチェアにもたれかかって(スパの中に椅子が沈められている)、
夕陽を見ながらジェットでマッサージされる。
う~、最高です。
残念ながら、海水プールにカメラは持ち込めないので
写真はなしです。

今度は、夕方に来て、
夕陽を見ながらスパに入り、
ビール飲んで、ご飯食べて、
送ってもらう  なーんてコースにしようっと。

2007/09/26

やっと地図をゲット!

名瀬の楠田書店で

海図(海の地図)と地形図(国土地理院)   をゲットした。

「これがブログになるほどのもんかぁ?」 とお思いの方も多いでしょう。


奄美の地図事情があってね。


引っ越してきたばかりの頃、奄美に1軒あるTSUTAYAで地図を探した。
あるのは、「るるぶ」もどきの観光マップか
10,000円もするゼンリンの地図。

所謂、ドライブマップみたいなもんがないんだよねぇ。


東京から運んできたマイカーにはカーナビが付いているんだけど、
東京のディーラーに「地図をアップデートしてね」と引越前に頼んだら、
ディーラー「奄美の地図は更新されてませんよ。」

だから、ここ数年でできた新しいトンネル(やたらできる)とかがカーナビでは表示されない。

観光マップは縮尺が超いい加減だから、距離もよくわからない。

う~~~ と思っていたら、

カヤックの先生の長谷川さんが
「楠田書店に売ってますよ。僕も引っ越して来たとき売ってる場所を真剣に探しました。」と教えてくれた。

やっぱり、ここのIターン者はみんな地図を探すんだね。



カヤック講座 -奄美クレーター

沖縄八重山諸島より南に熱帯低気圧が停滞している影響か、北東の風が結構強かった。
なので、風と波を避けるために、奄美クレーターの付け根から1トン崎の裏側でお稽古。

奄美クレーター:http://www.minc.ne.jp/tatsugo/kankoumap/kure-ta.htm


出航場所はここ。
駐車場とあずまやが完備されている。
当然、お客様は・・・。
「カメがいるよ」とカメ鑑賞している地元のおじさんがひとり。

最近、カメとの遭遇率が高いなぁ。




上陸ポイントはここ。
やっぱり誰もいない。
上陸する前に、またもや転覆!
でも、前回よりはパニクリは減った。
転覆後の海中船脱出は前回よりも短くなったし、
海の中を裸眼で観察する余裕も生まれてきたぞ。
だから、肉眼でサンゴがいっぱいあるのも確認できたちゃったし。
でも、その後、もう一度船に乗り込むのは、先生の救助がないとまだ駄目。
水中からジャンプして、
カヤックにしがみつきながらデッキに乗って、
足をキャビンに入れて、
体をねじって、元の体勢に戻る。
これって、結構大変なんだから。
アダンの実もたくさんなっていた。
これ、アダン。
知らないと、パイナップルだと思うよね。

帰りは満月の大潮の影響か、潮がどんどん満ちてきて、波もいつもよりも高く、風もあった。
カヤックは下手だと波と風の衝撃をもろに受けるので、結構スリリング。
帰りは「もう転覆したくない!」の一心で、慎重にパドリングしてました。
まだまだ、外洋デビューは遠そう・・・。
でも、がんばるぞ!

2007/09/24

新手の虫

これは家の軒下です。



さて、これは何でしょう?



答え:蛾の卵 らしい



長さ2~3cmくらい。

繭みたいな外膜で覆われている。



放っておいたら大きくなるかも・・・と思い、熱帯低気圧が去った後の外壁/窓洗いの時に一緒に高圧洗浄機でじゃーっ!と流しちゃう。



流したりないと、外膜の下にトンブリ/キャビアのような卵がいくつもあるのが見えるんだな。

しばらく、トンブリは食べるのを止そう(キャビアはどっちみち食べれないから関係ない)。



それにしても成虫はどんななんだ?

亜熱帯と言えば!的な大きな蛾は我が家周辺では全く見られず、5㎜~1㎝くらいのはよく飛んでいるが、それが親なんだろうか???





でもって、もっとショッキングな出来事が・・・。



洗濯干し場にもなっている土間で発見。





私のサンダルのうえを尺取り虫が這っていた。

尺取り虫は「シャクガ」になるらしい。

しかし、一体どこから入って、何で私のサンダルの上にいるんだぁ!!!


サンダルを持って、外で叩いてしまいました。
きっと今頃は裏山で・・・。


尺取り虫の詳しい情報はこれ。
http://www.insects.jp/konzokusyakutori.htm

2007/09/23

奄美ツアーのスポット案内 -お買いもの

奄美のお土産の話。


何をどこで買うか?



島名物で私のお勧めと言えば、


黒糖焼酎


黒糖&黒糖関連のお菓子


南国フルーツ


カケロマの塩(「さんご塩」が正式名 http://store.yahoo.co.jp/umaka/bcabc1b3b3.html


きび酢


もずく/ほか海産物  てとこでしょうか・・・。





これらのものを一気に買って、かつ現地の暮らしぶりをみたいなら、ここ。



ビッグ2





空港と名瀬の町の間の国道沿いにどうどうとある。


ばかでかい駐車場だが、他と違いここはそれなりにいつも混んでる。



鮮魚コーナーで「シイラ」をさばいているのを見たり、肉売り場に「豚面皮(豚の顔です)」が当たり前に売られているのを見てから、お土産が買える。





駐車場の隣に 無料の「動物園」があったりもする。
ただし、いるのは




うさぎ
ねこ  だけど。



島の雰囲気(ゆったり、まったり)を感じながらのお買物はここがお勧め。

龍郷集落の婦人部がやっている「グループ あいかな」。
西郷隆盛の家の近所にある。









行く度にお茶(この日はハーブティー)とお菓子が振舞われ、なぜかゆっくりしてしまう不思議なところ。
カケロマの塩もここで買うのが一番安い。










果物だけを買うなら、名瀬にある「やっちゃば」がお勧め。
http://www.synapse.ne.jp/kudamono/main/main.htm
奄美の千疋屋だと思ってくれればいい。

今なら、
マンゴ(宮崎だけが産地じゃないぞ)
ドラゴンフルーツ
グアバ
ちょっともう遅いかも・・・のパッションフルーツ
あまりに高級品になってしまった島バナナ  でしょうか。



カヤック講座 -向かいの半島

熱帯低気圧だの台風だのが通過したおかげで、海がしけてカヤックのお稽古もしばらくお休みだったが、 昨日は久々のカヤックのお稽古だった。

向かった場所は、我が家の目の前の半島?の裏側。
Iターン移住者が多い、倉崎海岸の先。
http://amamicco.net/amami/amami32.html

倉崎までは車で行けるが、その先はやはり船でないと上陸できない。








上陸してからしばしシュノーケリングを楽しんだ後、実技訓練開始。

前回に引き続いて、「転覆~脱出~再度カヤックに乗る」訓練と高度?テクニック実技。

カヤックがひっくり返った時の対処方法を身につけないと、遠くに行けないからね。

前回は「わざと転覆させて」の訓練だったが、今回は高度テクニック訓練中にひっくり返った。
結構、パニクルもんです。
スカートって言われる、カヤックの中に海水が入らないためのカバーがあるんだが、転覆した際はこのスカートをはがさないと船の外に出れない。
水面は見えているのに、船から出れないよ~!状態になるんです。

「結構、パニクってましたね。うふふ」と言いながら、すぐに先生の長谷川さんが救助に来てくれた。

普段からちゃんと練習しないといけないと痛感した一瞬でした。
来年のカケロマ・カヤックマラソン出場めざして、がんばるぞ!




2007/09/21

南の島での家づくり -引越2ヶ月後での所見(窓の位置)

我が家は東西南北、全てに窓を付けた。
これは正解!

家の中に風が入ると、30度を超えていてもクーラーはいらない。
(風がないとそりゃ、暑い)
東京に居た頃は26度くらいでも冷房していた。
奄美は風があるだけでびっくりするくらい涼しいんです。

で、風はどう吹くかというと、気象状況で思いっきり変わる。

我が家に限って言えば、

熱帯低気圧/台風が接近していない穏やかな日は、
昼間は海から裏山へ、夕方から裏山から海に風が抜ける。
だから、海側の窓と裏山側の窓の2か所を開けると、
すーっと風が抜けていく。

南にいっぱいの窓って、東京にいると思っちゃうけど、
絶対に気を付けた方がいい。
なんてったって、真冬だって風さえ吹かなければ温かいし、
夏の太陽では室内がすごい温度になっちゃう。

穏やかな時は全部の窓を開けているけど、
太陽光線が強すぎるので日差しが入る時間帯(=午前中)は
シャッターを途中まで下ろしているか(風が強い時)、
ブラインドを下ろす(風が弱い時)ことになる。

熱帯低気圧とかが来ると、南東の風(太平洋から東シナ海へ)になって
凄まじいスコール付きになる。
その時は海側(東向き)と南側の窓は絶対に開けれない。
ただし、台風でなければ風の向きは一定なので、西と北は開けていられる。
ちなみに台風の時はどっから吹いてくるかわからないので、窓は開けれません。


東西南北全部に窓があると、だから便利なんです。


で、窓の大きさだけど、これも大事。

我が家は、
海側(東)は下から上までの窓。
南側は和室の1か所に腰高の窓。
道路側になる裏山側(西)は風通しのためだけに作った小窓がいっぱい。
北側は土間付きのほとんど勝手口になっている下から上までの窓。

太陽光をさえぎる方法、虫の侵入を抑えることも視野に入れないとね。
我が家は建てた後までこの2つの重要性を考えていなかった。

太陽光については、
シャッターとロールカーテン/ブラインドで対応しているけど、
何時から何時までが温室状態になるのかを考えていたら、
少しは窓の配置や大きさを変えていたかも。
たとえば和室1か所の南窓。
もっと小さくして、腰高ではなくてもっと高い位置にしてたかな。

でも、幸いなことにそれ以外の大型窓はすべて海側なので、
午前中だけが温室で済んでいる。
裏山側の窓を大きく取っていたら、西日地獄になっていたはず。
おー、こわ!

虫の侵入は、
飛んでくるやつは網戸以外に対処しようがないけど、
這ってくるやつが多い場所(草が周りにある、たとえば庭)は
下からの窓にしない方がいいかも。
ちなみに20~30cmくらいの高さなら、物ともせずに上ってくるよ。

我が家の場合、土間が最大の侵入経路(日中あけっぱなしだからね)。
まぁ、防虫剤散布で今は侵入を食い止めてるけど、玉に撒くのを忘れると
「忘れたでしょ?」って虫が教えてくれる。
この間は夜テレビを見ていたら、ソファをコオロギが横切って行ったよ。



ハゲのソテツの正体

我が家周辺はソテツの群生地。

そのせいなのか、街路樹もソテツが立派な遊歩道沿いに植わっている。
(誰も歩いてないけど)

それもソテツが植わっていることは、車で通り過ぎてもよくわかるくらい沢山植わっている。

その中に、







ときどき葉っぱが全然ない、ハゲのソテツが混ざっている。

少なくとも、車で通り過ぎる瞬間は枯れているようにしか見えない。


「枯れちゃったのかなぁ?可哀そうに・・・。」って思っていた。











ある日、ゴミ捨てに行く時(そんな時ぐらいしか歩道を歩くことはない)、
「げ、ハゲじゃなかった!」ことにやっと気がついた。
ハゲに見える部分は新しい葉っぱ。
今はその中に真赤な実を抱いている。
ちなみにソテツの実はソテツ味噌の具になるが、その実は毒が強く、熟練したあく抜きが必要なんだとか。
真っ赤な実を見つけたからといって、みなさん、そのまま食べるのはよしましょう。

2007/09/20

島歌店デビュー - かずみ

引っ越してからはわざわざ名瀬に夜ごはんを食べに行く事はなかった。

理由は簡単。
交通事情のせい。

夫婦とも大酒飲みなので、帰りに素面で帰ることはあり得ない。
公共交通機関はバスのみで、バスで我が家に帰るには20:00前に名瀬を出ないといけない。
車で行って運転代行を頼むのもありだけど、「わざわざそこまでして・・・」。
ということで、夜はめっきり出不精になっていた。

で、昨日、カケロマの帰りに「せっかくだから」ということで、番屋の女将さんがドライバー役を引き受けてくれて名瀬でごはんを食べることになった。
「かずみ」という、島では超有名な郷土料理+島歌の店に行った。
http://nishi-kazumi.com/



郷土料理を馬鹿にすることなかれ。
すっごく美味しかった。

悪戦苦闘している野菜の調理法もわかったしね。

お祭りや宴会で必ず使うという太鼓のたたき方も練習させてもらった。

店がはやるのもよくわかりました!

かずみさん、ありがとうございました。

奄美での小旅行 - カケロマ島

近所の漁師料理「番屋」の女将は島生まれ、島育ちにも関わらず、一度もカケロマに行ったことがなかった。


「え~っ、だったら一度行きましょう!」ということで、台風も去った昨日、日帰りで東京生まれ/育ちの我ら夫婦が番屋ご夫婦にカケロマを案内することになった。



カケロマへは、島の最南端の第2の都市?瀬戸内町古仁屋(こにや)からフェリーで渡る。

運賃は片道250円だが、渡った後に車がないとどうしようもないところなので、往復6500円(普通車)で車も運ぶ。

フェリー以外に海上タクシーなる漁船もどきの人専用の渡し船もあるが、車は一緒に運んでくれない。

瀬相(せそう)と生間(いけんま)という、大島海峡側にある2つの港にフェリーは着く。

所要時間は20~30分。結構のんびりした船旅気分を味わえる。


行きはフェリーの時間で瀬相へ。



瀬相から生間に向かう途中に公園がある。
島尾敏雄「文学の森」公園という、奄美で一番有名な作家の碑がある所。
詳しくは
http://www.amami-setouchi.org/sub_menu_html/kankou/sub_index.html


「震洋(しんよう)」っていう、第二次世界大戦に作られた特攻モーターボートのレプリカが飾ってある。
めったに見れない(震洋はここにしかないと思う)のに、あまりに無名だ。


さらに、見事なアダンに加え、沖縄西表島や奄美のジャングル金作原(きんさくばる)で、わざわざガイドが必ず紹介するサキシマスオウノキ(たぶん)がひっそりと生えていたりする。



西表のサキシマスオウノキは:

http://homepage2.nifty.com/Hiro-Akashi/okinawa/sakishimasuou.htm







震洋のあるこの公園以外にも、大島海峡の突端ある安脚場(あんきゃば)にも戦跡があったりする。
http://amamicco.net/amami/amami42.html

昨日はご覧のとおり南東の風が吹きまくっていたが、風がないと最高の見晴らしになる。

この公園も奄美の他のスポット同様、人がいないんだけどね。

沖縄やサイパン近隣の島々の戦跡は銃弾痕がすさまじく、戦争の生々しさを伝える。
だけど、ほとんど崩壊状態になっているので、構造物の役割とかはよくわからない。
一方、ここは攻撃対象外だったらしく無傷で保存されているので、当時の生活ぶりを知るには貴重な存在。
何でもっと宣伝しないんだろう???

その他の見どころは、
- 諸鈍(しょどん)http://amamicco.net/amami/amami41.html
寅さん最後のロケ地で浅岡ルリ子ことリリーさんが住んできた場所、
デイゴの並木

- 徳浜(とくはま)http://www.ritou.com/spot/view-kakeroma-k20.html
水の透明度抜群のリーフ、
さんご塩っていう塩工場もある。
http://www.kumamoto-umaka.com/sangoen.htm
昨日は残念ながら波が強くて泳げなかったけどね。


帰りのフェリーが夕方なら夕日も抜群。

昨日も傾きかけた太陽を見ながら戻った。

日が沈みきっていなかったので、
古仁屋の夕焼けスポット、高知山展望台へ。
昨日みたいに雲がなければ、徳之島までは見えるよ。
http://www16.ocn.ne.jp/~a-kobako/newpage19.htm

2007/09/19

デジタルデバイダーはこうして生まれる

東京の友達が、「今日のNHKのXXXに友達の友達が出演するんだ。
良かったら見てね。」メールを送ってきた。
残念ながら、我が家周辺(奄美全域の話ではありません)は
地上波TV放送の絶滅地帯。
でも、NHKならBSでも見れるかな?と思い、番組を調べてみると・・・。

やっぱり、でした。

7時のニュースとか、朝の連続テレビ小説、野球は
BSでもほぼリアルに放送されるのに対して、
経済トピックを主題としたものは同時期には放映されない。
(やさしい友人がほぼ1週間遅れで再放送するのまで調べてくれた)

NHKに限らず、BS/CSを見ていると、日本の放送局は
「これまでの豊富なコンテンツで再度稼ぐぞ」的再放送
(それもすっごく古いやつ)が目立つんだよね。
地上波と一緒に見ていた東京時代は気がつかなかったけど、
BS/CSしか見れない地域に住んでみると、
「古いものだけ流して、馬鹿にしてない?」って気になってくる。
この現象、海外だろうが、日本の離島だろうが同じはず。
新旧取り混ぜて初めて古いコンテンツの価値が出てくると思うのは、
離島住まいのひがみ現象の始まり?

2007/09/18

素性はすぐばれる?-ガソリンスタンドでの出来事

今日、奄美に来てから1回しか行っていないガソリンスタンドに行った = 2度目。
家から10キロ以上は離れている。
我が家の前を通る県道沿いではなく、空港から名瀬をつなぐ幹線国道沿い。
(我が家は国道から県道に入ってたどり着く)

ガソリンを入れ終わり、支払いを済ませた後、

ガススタおじさん「番屋の先の家ですよね。」

私「へ?」(何でこいつはそんなこと知ってるんだ?)

おじさん「いやぁ、車が目立つからね。」

私「へ?」

我が家の車はホンダのアコードワゴン。
色は確かにメタリックブルーだが、どこにでもある国産車。

おじさん「品川ナンバーだからね。家の前に止まってるのを見てすぐわかっちゃったよ。」

おー、こわ!
変な事は絶対できない。
なんせ、田舎の離島だから、目新しくなくても何か違えばすぐ気が付くんだよね。
2か月暮らした私でもちょっとした変化に敏感になった。

この後、我が家の周りの外人村(=Iターン者ばっかり)の話で盛り上がり、ガススタを後にした。
時間がゆっくり過ぎる+人が少ないから1回の会話が濃くて長い  のが、島の特徴です。

ちなみに、今現在の島のガソリン代は@164円です。
たか~い!



奄美ツアーのスポット案内 -夕日

奄美に来たなら、絶対夕日は見ないとね。

奄美では夕日は太平洋側より東シナ海側の方がよく見える。
太平洋側から朝日、沈むのは東シナ海だからね。


で、一番のスポットは島の最南端、瀬戸内町古仁屋の展望台だと思う。
(湯湾岳展望台からはまだ見てない)
展望台からはカケロマ島の先に徳之島とか見えるし。

展望台まで行かない場合は、カケロマ島からのフェリーから見る。
写真はフェリーから撮った。

瀬戸内の難点は遠いこと。
名瀬から1時間30分くらいで着くんだが、到着/出発の飛行機の時間を考えると、1泊2日の都会旅行者の場合は瀬戸内近辺に泊まって次の日カケロマに行って、他は全て諦めるくらいの覚悟がないと夕日は見れない。
う~、かわいそう!

で、もう少しお手軽に見られるところをご紹介。

有名なのは大浜海岸。
http://amamicco.net/panorama/pan_ohama.html
メッカだから、それなりに人も集まる。
集まるといっても、決して江の島とか、お台場とかは想像しないで。
10~20人くらいしかいないんだから。
お泊りが名瀬なら絶対行くべきでしょう。

蒲生崎の展望台も素敵。
http://amamicco.net/panorama/pan_gamou.html
でも、夕日が沈んだ後、真っ暗になるので、当然、懐中電灯は必須で携帯。
駐車場まで戻る道が「きゃ~、こわ!」。
奄美ハブと対決経験のない我が家ではまだ無理。
なので、奄美おたくでない旅人には私は夕日スポットとしてはお勧めできない。

超マイナー、でもお気に入りは「安木屋場(これで”あんぎゃば”って読む)」。

龍郷湾のヘリにくっついてる小さな集落だけど、東シナ海に長い長いリーフ付きのビーチがある。
ほんと、バリ島クタビーチなみです。
(ちなみにクタビーチはサンゴ礁はありません)

クタビーチと決定的に違うのは、見ている人の数。
この日も地元少年団が泳いでいる以外は、集落のおじい・おばあが数人道路に座ってみているだけだった。

ここだと日が沈んだ後、天の川の付きの満天の星が堪能できるから、ダブルでお得です!

台風12号の影響

台風11号が去った後も台台風一過は訪れず、今朝も朝から曇り時々晴れ。


すごい風が南から吹きまくっている。
洗濯ものも吹き飛ぶので、今日は室内干し。
(といっても、窓を開けているので揺れまくってる)


今頃、沖縄の西表島を通過している台風12号の余波でしょう。

めったに波なんか立たない龍郷湾でも、南から北=湾の奥から外へ波が立ち、風の動きが水面に現れてる。





こうも波があると、カヤックのお稽古も中止になるし、泳ぐのも無理。
船で釣りもできない。
暇つぶしにもってこいの草むしりも、目下休業中。
(造園屋さんがまとめてやってくれるって言ってたのを無視して雑草取りをしていてかぶれた)

しょうがなく庭の雑草新種を探していると、・・・。

この数日の雨のせいか、庭にキノコまで生えていた。




2007/09/17

南の島での家づくり -引越2ヶ月後での所見(窓)

引越してきたのは、2007/7/15。
2か月経ったことになる。

目下、島暮らしの検討をしている方の参考になればいいなぁと思って、
一度まとめておこうと思った。

ただし、島はどこの島のどこに住むかによって、だいぶ条件が違うことにご留意あれ。
家の仕様等は5月~7月ぐらいにたくさん紹介しているので、そちらを参考にしてください。

本当は台風を経験してから書こうと思ったんだけど、
次の台風12号も奄美直撃コースでないのが決まったのでここで一旦おさらい。

設計上、特に重要性を再認識した部分は、

- 窓回りの仕様
- 窓の位置(風の通り道)
- 土間回り(土間の使い道)
- 外水栓(位置)
- 照明(白熱灯か蛍光灯か)
- 外構(申請することが結構ある)  かなぁ・・・。

今日は窓回りのお話。
続きは追々ね。


<我が家のコンディション>
奄美大島龍郷町の東シナ海の湾内。
庭の向こうは海、距離にして7m。
玄関の向こうは道路をはさんで山を目下造成中。

東向きの200坪。
設計工事監理はミサワホーム九州。
吹き抜け2階建。

<特に他の家と変わっている点>
全室オーシャンビューにするため、東に窓をたくさんつけた。
玄関を開けたら海が視界にぱーっと入るように、
かなり大きな開口窓+土間を設置した。

<これまでに味わった気象状況>
かすりもしなかった台風11号。
すごいスコールになる熱帯低気圧。
朝日とともに30度になるけど、日中は32度以上上がらない気温。


******** 窓回りの仕様 - 住んでみて実感!したこと ********

日差しは強烈。
カーテンから漏れる朝日でさえ、熱を帯びている。
この日差しに4月~10月ぐらいまで付き合うことになる。


だから、太陽光が入る窓にはカーテンは絶対必要。

とは言うものの、・・・

我が家はロールカーテンとウッドブラインド。
ロールカーテンは風で踊りまくり結構音がするが開け閉めが簡単。
本来は光の入り具合が調整できるウッドブライドも
窓を開けていればその機能も風の前では勝てない。

普通のカーテンでは風で相当踊るのも覚悟しないと。
(海の家みたいな島での暮らしで、エアコン全開窓閉めっぱなしはないよね?)


さらに、暴風に備えて「雨戸」「シャッター」等も完備すべき。

ミサワホームからシャッターをつけると聞いたとき、
「え、防犯の必要なんてないんじゃないの?」なんて言っていたが、
「台風に備えてつけてもらいます」ときっぱり言われた。

引っ越す直前の台風で、隣の屋根が吹っ飛び、近隣の窓ガラスを粉々にした。
台風の時には何がどこから吹っ飛んでくるかわからない。

シャッターは光を遮るのにも活躍するのでお勧め。
ただし、開口部の大きな窓用シャッターは
台風時に支柱がいたり、業務用(=値段が高め)になったりする。

網戸も当然いる。

南の島、特に奄美は亜熱帯の昆虫の宝庫。
だから、昼夜を問わずいろんな虫が飛んだり這ってたりする。
当然容赦なく家の中にも入ろうとしてくる。
特に夜は虫の観察にもってこい状態。
都会と違って、街灯も含めてほとんど明かりがないから、
室内の明るさが非常に強調される。
明かりを頼って、各種多様な虫が集まってくる。
かなぶん、羽アリが中心だけど、
一度「クワガタ」が網戸に張り付いているのを見た。

窓の形状はスライド押し出し窓とプリーツ網戸はお勧めしない。

理由は3つ。

暴風雨は突然来るけど、押し出し窓だと閉めるのが遅くなると
びしょびしょになる。

プリーツ網戸の外側に虫(蠅、蜂、かなぶん、羽虫、・・・)が
いることが多い。

熱帯低気圧や台風の後は「塩」を取るために外から水でジャブジャブ洗うんだが、
プリーツ網戸だけは洗えない。


重たい大型窓もお勧めしない。

急に雨が降った時に閉めるのが大変(=重いだけなんだけど)だし、
風の量をコントロールしにくい(=大きな窓のくせして少ししか開けれない)から。

かっこよさから我が家はプリーツ網戸を配した窓と重たい大型窓を結構つけてしまった。
ま、うちとしては現状満足してるけどね。

だから、

*** これから設計しようとする人へ ***

大型窓や押し出し窓ではなくて、伝統的な2枚すれ違い窓を
たくさん作った方が生活しやすいよ。

外から洗える網戸にした方がいいよ。

日中の陽ざしをどう遮るのかは最初から考えていた方がいいよ。

島の野菜 -ハンダマ


これ、「ハンダマ」っていう野菜。
一見すると、ホウレンソウか小松菜っぽく見えるけど、葉っぱの裏が鮮烈な「紫」色をしている。
どこのスーパー、野菜販売所(無人販売を含む)にもある。
それもたっぷり入った袋で100~200円くらい。
当然、野菜の名前なんかどこにも書いてないで売っている。
初めてこれを食べたのは、ティダムーンのレストラン。
ダイコンの千切りやミズナの入った和風胡麻ドレッシングのサラダの中に混じっていた。
ハーブっぽくて美味しかった。
「ふーん、サラダで食べれるんだ。」
で、このハンダマを中心としたサラダを作った = ハンダマ以外はきゅうりくらい。
だんな「これ、何?」
私「ハンダマっていう、南国野菜だよ。」
一口食べただんなが、「げっ!にが!」
島の人は苦くないっていうけど、旦那には相当苦かったらしい。
生のハンダマは我が家ではその後ご法度になっている。
肉とかと一緒にごま油で炒めたり、素揚げにすると結構いける。
現に東京から来た友人たちは、タラソの薬膳レストランで出てきた素揚げに感激していた。
その他の料理法では、お浸しでも美味しいって言われたけど、まだ作る勇気がわいてこない。
そのうち試してみようっと。

2007/09/16

初めての台風で気がついたこと

「台風」と名が付いたので、最初は正直ドキドキした。
停電、断水、波、・・・。
結構、聞いてる限りだと東京じゃ経験できないような内容なんだよね。

でも、ただの熱帯低気圧とほとんど変わらなかった台風11号だった。
まぁ、何もなかったんだからよしとしないとね。

でもって、いくつか気がついたこと。

それは、天気予報。

東京にいるときは接近情報が常時TVで流れていた。
今は我が家のあるところは地上波全滅なので、衛星放送でやっている24時間NEWS番組の終わりにちょこっと流れる天気予報か、気象庁のホームページにアクセスるか、「177」に直接電話するしか、リアルタイムの情報は入手できない。

台風って、発生当時から加速度的にヘクトパスカルや風速が変化するのを初めて知った。
なにせ、東京じゃ1時間ごとに天気予報に注目することなんてなかったけど、奄美にいるとすっごく気になる。

で、24時間NEWSでやっている天気予報が、全く島の実情に合わない!
接近情報として丁寧に説明するのは九州に近付いてから=奄美を通り過ぎるくらいから。
それまでの間はアバウトな天気図と全国の天気しか教えてくれないんだよね。

島の場合、台風の経路が太平洋なのか東シナ海なのかで、運命が大きく左右されるが、そんなことは放送されない。
少なくともあのアバウトな天気図からは私は読み取れなかった。
それに潮の干満時間によって、波の高さやうねりもかなり影響を受けるから、いつ接近するのかが大事なんだけどね。

ちなみに地上波の鹿児島放送は離島もカバーするから、結構細かい。
でも、奈何せん、うちじゃぁ鹿児島放送は見れないのよね。

それに地元気象台の情報のありがたさもよくわかった。
鹿児島放送の台風情報よりも細かい内容だった。

それにしても、島の人が「台風情報って、本当に都会人のためにやっているような感じがするのよね。」って以前言ってたが、まさにそのとおり!
でも、島の人も馴れたもんで、天気予報じゃなくて、天気図を見て自分で判断している。
また、お勉強課題が増えたぞぉ。

初めての台風の結末

朝から風は結構吹いていたが、太陽は時折さしていた。
隣のN氏なんかは去年から住んでいるので、午前中から外置きのテーブル、ベンチ、カヤックなんかをさっさとまた外に置いていた。
裏山の造成工事もやってるし。

でも、我が家は何と言っても初めての台風。
天気予報では午後3時に大島の沖を通過すると言っていたので、用心策を。
外に置いてあるもの、養生の必要なシャッターはそのままにしておいた。

でも、・・・。
午後になって、雨や風は時折強くなるものの、普段よくある熱帯低気圧と大して変わらない。


ということで、全く大したことありませんでした。



何でも、東シナ海を通過する台風は龍郷湾内の家にはあまり被害が出ないんだとか。
太平洋、それも喜界島脇を通過するのはすっごい状態になるらしいんだけど。

地元民に「一度は台風に合わないと」と言ったら、
「あれ、来なければ来ない方がいいんだよ。それに、あわてなくても必ず遭遇するから」だって。

台風25号ぐらいまでは奄美に上陸する可能性があるから、気を抜いちゃダメだって。
今、11号だよね。
先は長い!

2007/09/15

草むしりも大変 - かぶれ

手のひらにかぶれができた。
手のひらだから、当然すっごく痒い。
(蚊に刺された状態を想像してほしい)

何にかぶれたのかも知りたくて、名瀬の皮膚科に行った。
この病院は2度目。
前回は、金作原(きんさくばる)のジャングルに黒いTシャツなんかを着て行ったせいで、ブヨの総攻撃を受けた時。

検査の後で、
お医者さん「何か草に触ったでしょう?」
私「へ?草ですか?」
お医者さん「そう、今回は草。身に覚えは?」
私「う、草むしりしてました。」

我が家の庭は4レーンの25mプールくらいの広さがある。


夕方の水やりも結構大変。


といっても、695円のスプリンクラーがあるので、適度に水捲きをしたら位置を動かすだけ。



で、位置ずらしの間に最近草むしりを始めた。




一度雑草に目がいくと、枝毛切りのように(男にはわかるまい)気になり出して止まらなくなるんだな。



特にこいつ。

横に広がって、小さな花がすぐ咲いて、すぐ種をつけて、さらに陣地を広げる。

むしろうとすると、先っぽだけが切れて、白い汁が出てくる。
厄介な存在だ。

で、ここ数日、集中的にこいつを狙い撃ちして、草むしりをしていた。

これが、かぶれの原因だったとは・・・。


奄美には癖の強い虫、草は盛り沢山。

おまけに私は極度のアレルギー持ち。
スギ花粉、ハウスダスト、日光・・・。
ないのは食物アレルギーくらい、あらゆるものに反応する。

「それで、何で島に来るんだぁ?」と言われそうだが、
実はそのアレルギー、東京にいたころに比べるとかなり良くなっている。

たとえば、ブヨ。
東京にいる頃は1か所でも刺されると、その部分が固定じんましんになり、飛び火でさらに悪化。
慶応病院に通っても全治3か月(要は夏が終わって寒くなるまで治らない)。
さらに、悪いことに夏になると固定じんましん化したところが痒くなるのが数年続く。
でも、前回はなぜかブヨに10か所くらい刺されてたのに、1週間ぐらいで治ってしまった。
飛び火もしなかったし。

今回のかぶれも薬をもらって2日目にしてほぼ引いている。
奄美には花粉症はないしね。
これでスギ花粉と一生お別れできるなら、もうアレルギーで悩んでるとは言えないよん。




初めての台風 - 8/14

ただの熱帯低気圧が昨日の朝には台風に代わっていた。

台風11号。

奄美に来て初めて遭遇するはずの台風だ。



昨日の朝から港では船の養生が始まった。
防波堤と船をロープで幾重にもつなげている。




我が家はどうすればいいんだ???

台風が来る前にやっておくべきこととして、島の人から聞いた話:

1)停電に備えて、懐中電灯/ろうそくを用意しておく

これはばっちり!


2)お風呂に生活用水を溜めておく。

トイレ用水とかに困る可能性があるらしい。
近所の番屋で「いつからお水を張っておいた方がいいの?」と聞いたら、
「今回のはそんなに大きくないから、やんなくていい」とのこと。


3)生鮮食品を買っておく

鹿児島からの物資輸送がしけが続いている間は止まるから。
でも、この活動は賛否両論ある。
停電したら、冷蔵庫の中身はぱぁー!
だから、乾物+カセットコンロを用意した方がいいという意見が多数かな。

乾物、カセットコンロは準備万端!


4)家の外にあるものをしまう

外にあるものは吹っ飛んで、よその家を壊しかねない。
現に隣のN氏の屋根は前回の台風で吹っ飛んで、近所の窓ガラスを直撃していた。









5)シャッターを養生する。

これは我が家だからやらなきゃならないこと。
電動シャッターに防風対策用の補強をする。
真中に支柱を入れ、両脇にゴムパッキンをつめ、支柱がぶれないように3か所ねじ止めする。




で、ばっちり用意をした。

夜になるにつれて、雨風はだんだんすごくなってきた。

夜中に衛星TVを見ていたら(我が家近辺は地上波は全く入らない)、「受信状態が悪くなっています」の警告メッセージが。

そろそろ来たかなって思っていたら、全く受信できない状態に。
しょうがないんで、そのまま寝た。


朝起きると太陽がちらっと見えた。

なーんだ、大したことないじゃん。


で、念のために天気予報を聞く(電話で)。

何といっても、地方局も入らないから、現地情報をゲットしようとしたら、地元気象台の予報を直接聞くか、Internetで調べるしかない。


ちなみに、地元気象台が最も正確。
Yahoo!天気はほとんどあてにならない。


そしたら、まだ台風は久米島付近にいるではないか!
昨日の暴風雨は単なる前哨戦だったわけ?
直撃は免れるようだけど、台風の接近はこれから。


ということで、今日の午後からが本番です。



2007/09/13

外れまくるYahoo!天気情報 - 結局、今日の天気は・・・

ご覧のとおりの天気。

熱帯低気圧の影響で今日の天気予報は「土砂降り&暴風」のはずだった。
確かに、昨晩はすっごい雷雨。


で、今朝、Yahoo!天気情報地域版(名瀬)を見ると、「曇り時々雨」ぽかった。

毎朝見るんだけど、外れるんだよね、これが。
TVは衛星しか入らないから、リアルタイムの天気予報は本土中心。


鹿児島の地域情報だと、離島まで全部分けて天気予報が出るんだけどね。
新聞は今現在日経しか取っていないので、天気に関しては役に立たない。
(役に立ったとしても、配達されるのが11~13時だから同じか・・・。)



雨はついに一度も降らなかったのに、最後は虹が出てました。

と思ってたら、台風11号発生。
明後日、奄美に来るらしい・・・。




奄美ツアーのスポット案内 -北部

空港から北を一回りする北部ドライブコース。

都会人が奄美に来ると、必ずと言っていいほど行く。

ただし、「行き」か「帰り」になる。


北部だけを目的に一周するのもありだが、
- 他のところに行く時間がなくなる
- 我が家でゆっくりする時間がなくなる ということで

短期間の旅人の場合は、空港までの「迎え」か「送り」を兼ねている。



行きに回るか帰りに回るかは、「鶏飯」をどこでいつ食べるかで決まる。



******* 鶏飯のお勧め場所 ******
久倉 http://www4.synapse.ne.jp/hisakura/ (あっさり味、我が家から最短の老舗)
みなとや http://gourmet.yahoo.co.jp/0006713335/M0046000015/(こってり味の元祖、龍郷湾に面した笠利地区にある)
奄美パーク http://www.amamipark.com/ (あっさり味、空港から最短の最近できたところ)

********************************


今回は、東京旅人達が「こってり味の鶏飯」を希望したので、行きに回った。

北の私のお勧めスポットは4か所かな。



* 土盛海岸(ともり)
空港に最も近いけど、かなり美しいビーチ。



初心者でも気軽にシュノーケリングできるし、
水はきれい、
魚はいっぱい、
珊瑚もある。


地元民も結構来るが、どんなに込んでても数えられる人数しかいない。


ちなみに、奄美のビーチで丸一日過ごそうなんて思うのは、南の島バージンの観光客ぐらい。
皆30~1時間ぐらい泳いだら、たったと帰る。
だって、砂浜にじっとしているなんて耐えられない。





* 笠利灯台

奄美の最北端にある灯台。
何度も行っているけど、写真を撮ったことがないのに今気がついた。
http://amamicco.net/amami/amami091.html

灯台に行くまでに「用海岸(よう)」を通り抜け、上るのに躊躇する階段が灯台まで続いている。
根性のある人は上ってください。




* 蒲生崎(がもうざき)(すいません、写真が見当たりませんでした)
http://amamicco.net/amami/amami10.html

ここの展望台は超お勧め。
北から龍郷湾を一望できる。
http://amamicco.net/panorama/pan_gamou.html でパノラマ風景は見れます。




* 崎原ビーチ(さきばる)

土盛海岸のほぼ反対側にある、東シナ海のビーチ。
案の定、人はほとんどいない。


昔は、同じ龍郷湾にある倉崎海岸も結構好きだったんだけど、人が多くなって、ホテルもあって、最近はめったに行かない。















この4か所を空港/我が家を起点終点にして回るのが北部ドライブ。
所要時間2時間くらいかな。

2007/09/12

熱帯低気圧の続き

凄過ぎる!

雷雨になったのは良しとしよう。
スカパーが受信できないのもしょうがない。
見ていたNational Geographicはもう諦めるしかない・・・。

雨がすごい勢いで窓をたたきつける。
まるで洗車場の車の中にいるよう。
ついに家中の窓を閉めた。
ついでにシャッターも閉めた。

でも、雨はもう経験済みだから、今さらとやかくは言わん。

問題は雷。

爆弾が落ちるときみたいな閃光が走って、空がぴかーっ!
1分後ぐらいに轟音とともに家が揺れる!
地響きが起きてる感じ。

これでただの熱帯低気圧?
台風が来たら、どうなるん?


今日の熱帯低気圧


今日はまるで台風の暴風圏内突入!って感じの強風が吹くまくっている。


いつもは海側の窓を開けているが、流石に今日は朝から閉めたまま。
ちなみに我が家は四方八方に窓があるので、風が入ってくる反対側は当然開け放っている。



普段、波が立つことなんかほとんどない龍郷湾にも波が押し寄せている。
満潮じゃないのに、白波が庭端の防波堤に当たるし。






で、外で何かするのは不可能な天気なので、昼御飯を食べるついでに太平洋側を見に行った。

これは空港近くの奄美パークの2階から撮影。
白波がリーフの縁にくっきり。

やっぱ、太平洋側の方が荒れてる。
(ちなみに悪天候の場合、夏は太平洋側、冬は東シナ海側がより荒れる)
空港への飛行機の誘導灯が海の中に立っているが、そこに波がザバーっとかかっていた。



Yahoo!天気情報の奄美大島版は、これで「弱雨」。
どこが!って感じなんだけど。

後一日、こんな天気が続く・・・。
トホホ・・・。










2007/09/11

奄美ツアーのスポット案内 -大浜海岸

大浜海岸も東京から来る人がいると連れていく定番かもしれない。
場所は島一番の繁華街、名瀬から車で10分くらい南西へ。
名瀬の人たちが一番良く行く浜かもしれない。
夕日の絶好スポット。
http://amamicco.net/amami/amami02.html



で、ついた時の東京旅人の様子。
残念ながら、パノラマモードで撮影しなかったので大浜全体の景色は移っていないけど、旅人達が「圧巻」状態になっているのはわかってもらえるかな。

この大浜海岸、結構いろんな施設がある。、
*ビーチ公園
*キャンプ場
*タラソ http://www.wellnessdevelopment.co.jp/amami/
*水族館(正式名称は違うけどね)
http://www.synapse.ne.jp/kaiyo/

で、私が都会人を連れていきたくなるのは、水族館。
大浜はウミガメが産卵する浜(きっと他にもたくさんあると思うけど。何といってもうちの前の海でも泳いでいるのは見た)。
8/3と8/5に生まれ子ガメが今ホットで、大浜生まれのウミガメがあと2匹いる。
沖縄の水族館ほどの規模はないし、お金もかかってないんだけど、一生懸命サンゴ礁なんかの構造や役割、サンゴを取り巻く生物、「海」と「ひと」のかかわり方とかを知らない人々にわかってもらおうと努力してるんだな。
この熱いんだけど地味な活動がいかにも奄美っぽい。

でも、案の定人気がなくて、いつ行っても空いている。
この日も我々以外は一人しかいなかった・・・。

で、タラソの方は大賑わい。
観光客よりも地元民の方が多い。
私たちはタラソの中のレストランで薬膳料理を食べるのが目的だったんだけど、
海水プールにはわんさか人がいた。
サンゴ礁屈指のビーチには10~20人くらいしかいないのにね。
まぁ、地元の人にとっては初めてのタラソだから(他にない)、人気があるのもわかるんだけど。

タラソの薬膳料理はお勧め食堂の一つ。
バリ島のクタビーチ(と言っても人はまばら)を思わせる海岸を見ながら、南国野菜の薬膳を頂く。
結構、至福の時です。

奄美ツアーのスポット案内 -龍郷湾

我が家の目の前にある「龍郷湾(たつごうわん)」は、東シナ海に面している。
結構入り組んでいて、かつ大きい。
詳細はhttp://map.yahoo.co.jp/pl?lat=28.44836083&lon=129.60201278&p=894-0321lat=28.44836083&lon=129.60201278&p=894-0321 で確認してね。(笠利湾で記載されている部分)



我が家はこの龍郷湾の雰囲気が気に入って、入り江のひとつに土地を買った。


何がいいかって?



それは、「静かなこと」と「海の水がとってもきれい」な割には、「地の利がいい=買い物とか生活しやすい」ことかな。



旅人には、この「静かさ」と「水のきれいさ」を堪能してもらいたいと思っている。
*************

上から見るとこう見える。
入り江が入り組んでいて、高いところからでないと全体が見えないのが特徴。

晴れていると、海の深さとサンゴ礁の位置によって水の色が違うのがよくわかる。



また、ばしゃ山と呼ばれるあたりの向こう側に太平洋が広がっているのも見える。



ちなみに、この日は喜界島までしっかり見えました。





この展望台、「奄美自然観察の森」http://www.minc.ne.jp/tatsugo/kankoumap/nagakumo.htmの中にある。
気軽に登れるんだが、観光客はあまりここまで来ない。
龍郷町公式ホームページによれば、「休日にはたくさんの人が訪れる」と書いてあるが、たくさんの人がいるのを今まで見たことがない。
この日も我々のグループを除けば、2組しかいなかった。
おまけに展望台に行く気配はゼロだった。



絶対都会では見れないし、この景色に匹敵する展望台は沖縄本島、石垣島、西表島なんかにはなかった(ただし、私の経験)。
行かないともったいないと思うのは変かな?




東京旅人達は「こんなに立派に整備しているのに、客がいない!」と驚いていた。
ただし、この現象、ここに限ったことではない。
龍郷湾の周りには、いたる所にあずまや、トイレ、水道が完備されている施設があるが、人がそこにいることを見ることは稀。
うー、税金の無駄遣いと思うか、もっと楽しめばいいのにって思うのか、未だ判断に悩むところだ。




************



龍郷湾は上から楽しむと同時に、やっぱ水の上にも行かなくっちゃ!



6年前に大阪から奄美に移住してきて、「漁師」になっちゃった阿部ちゃんの船を借りきって、いざ海へ!
阿部ちゃんのHP: http://www6.ocn.ne.jp/~pirates1/

「ちょっと波は高いかも」と言われていたけど、湾の外に出た瞬間、ふぇーって言うくらいの波!

都会旅人には少々刺激的だったと思うけど、これも東京湾納涼船では絶対に味わえないものだと信じてる。

都会の皆さん、どう思う?
*****

クルーズした後は、やはり漁師料理で締めでしょう。
近所の「番屋」で
1)アオダイ(現地言葉で「うんぎゃるまつ」)/夜光貝/クロマグロ(現地言葉で「シビ」)の刺身
2)伊勢海老/セミエビの豪快ブツ切り塩焼き
3)サザエの坪焼
4)ウニ丼&イカスミ汁(現地言葉で「マダ汁) を頂きました。

熱帯低気圧通過中


対岸も見えないくらいのスコールになっている。
波も立ってるし、東京にいたら「これって台風?」って思うくらい。
TV(衛星しかもともと入らない)も受信不能状態に当然なっている。
今日の芝生の水やりはしなくてすむなぁ・・・。