2007/10/25

マングースバスターズ

漫画でも映画でもない、奄美に実在する団体だす。
最近、地元新聞に彼らの成果が載って、初めてその存在を知ったざんす。

その名の通り、マングースを退治する団体だよ。
マングースはかわいいし、かわいそうだって?
ダメ、駄目、だめで~す。


奄美は中国大陸から分断された島なんだよ。

もともと山だったところが沈んで、リアス式海岸になったし、大陸から渡ってきた動物たちがそれ以上北に行けなかったから、奄美固有種になってるんだって。

で、渡ってきた動物のうち、生態系の頂点に立っているのがハブ。

ハブの毒性は沖縄や八重山諸島よりも強いらしくて、昔から山(=森)の中には人もめったに入らなかった。
つまり、そのハブのおかげで自然破壊が沖縄よりも進まなかったんだって。


でも、ハブはみんな嫌いだから、マングースなんかを連れてきちゃった。
それが今はすごい厄介な問題になっている。

ハブとマングースの戦いはショーの中での話。
自然の中でお互いに戦うわけないじゃん。


ハブは夜行性でむやみにそんな動物たちを襲うわけじゃない。
奄美のクロウサギみたいな希少動物も夜行性だし、動きがとろいんだよね。
ハブ以外に恐れる動物がいないから、早く動く必要がなかった。
クロウサギなんて、普通のウサギみたいにピョンピョン跳ねない。
モソっ、ドテって感じなんだよね。

でも、マングースは昼間行動する。
それにイタチ科だから動きがすばやい。

詳しい事は↓
http://www.asahi-net.or.jp/~JF3T-SGWR/inyushu/mangusu.htm



でもって、役場ではハブもマングースも生捕したやつを買い上げてるんだ。

で、マングースの方がハブより捕獲引き取り値段が高いそうだ。

ただし、役場のホームページとか探しても、どこにも書いてないから

聞いた話で言うと、ハブが4000円くらい、マングースが5000円くらいらしい。


で、この専従でマングース獲りをする団体が結成されたんだって。

http://homepage2.nifty.com/kenzoufactory/amamimongoosebusters.htm




***余談***

ハブ箱

地元民で、勇気と根性のある人は果敢にハブ獲りをしているらしい。

でもって、専用の捕獲箱なんかもビッグ2に当たり前に売っている。

7000円ちょっと。

初めて奄美に来た時、地元民の集いに参加したときも

私「ハブ箱って本当にあるんですかぁ?」

地元民のオジサン「今だって、車に乗っけてるよ。」と言って、見せてくれた。

ハブの生息地

奄美諸島と沖縄諸島にいるけど、全部の島にいるわけじゃない。

大陸つながりだった島にはいるけど、いったん沈んでサンゴの隆起でできた島にはいないんだよ。

奄美でハブがいる島は、奄美大島、加計呂麻島、請島、与路島、徳之島のみだって。

だから、与論や喜界島にはいないんだわさ。




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