2007/10/11

離島の教育って・・・

奄美の学校でも、本州と同じ教育をしている。

ただし、人数の少ない集落では、小学校と中学校が併設され、
1年生と2年生が同じ教室なんてざらだけどね。

人数が少ない分、上級生は下級生の面倒をよく見るし、 生徒全員に目が行きわたる利点は運動会でもよくわかった。



先日の運動会の後の宴会で、地元の先生との会話。


(だいぶ酔っぱらっていたので、多少間違ってるかも。先生、ごめんなさい)




私「以前、”島の教科書が本州と同じでも、
見たこともない話や関係ない事柄ばかりでつまんない”っていう生徒が
多いって聞いたんですけど。」

先生「確かに本州の出来事とかは直接関係ないことが多いけど、
この島にいる子供の大半は大阪とか都市部にいつか出て行くからね。
教えておかないと、その時にこまることになっちゃう。」

私「それはそうですね。
でも、自分たちの島のことをまず語れるのが先決じゃないですか?」

先生「教えてはいるのよ。
でも、全国統一内容の方が重要視されているからね。
本当は生徒でいる時に都市部で学ぶ機会とかがあるといいんだけど。
現場でも悩んでることなの。」

本当はもっと深い会話をしたはずなんだが、奈何せん、記憶が・・・。

離島で教えている内容は本土と同じ。
でも、環境が違い過ぎる。

素直でいい子が多いから、そのまますくすく育ってほしいと思う反面、
いじめや弱肉強食の競争とかを目の当たりにするのは大人になってから。
それはそれで辛いよね。

都会のもやしっ子とか問題児とかは島で、
島の子は物事の判断ができるようになったら大人になる前に
交換留学とかを実践するのが日本を救う近道だと思う今日この頃です。



***(注)見たこともない話や関係ない事柄の例***

理科

四季がないこの亜熱帯の島で、本州の四季折々の植物/昆虫を教えても、子供には実感もわかない。
桜は4月に咲かないし、種類も違う。
蝉は10月も鳴いている。
氷点下の現象なんて、冷凍庫の中の話。


日本史
(奄美の歴史は目下勉強中なので、詳細は追って。)

奄美大島は、はるか昔は大陸との貿易の重要拠点(でもそんなことを私は習った記憶がない)
その後、琉球王国の支配下に。江戸時代は薩摩藩の圧政に苦しめられた(砂糖地獄)。
サトウキビの搾取は相当のもんだったらしい。
奈良や京都で誰が政権を握ったかの痕跡なんかこの島にはない。
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