2010/07/05

カヤックマラソン、完走しました!

昨日は、加計呂麻島~奄美大島の間にある、大島海峡を

横断する、カヤックマラソン。

行きました、出場しました、完走しました!!!




亡くなった夫と2年前の大会に出場するはずだったのに、

直前に彼は急死してしまいました。

だから、今年はどうしても出場したかったし、

完走したかったのが達成できました。



朝、5:00に起きて、5:50にお墓の夫に報告し、

6:00に家を出て、一緒にマラソン出発地に行くAKRちゃんたちと

6:30に合流し、

会場に到着し、準備をしつつ、

「はい、チーズ!」







なーんてお気楽やっていたのも・・・、


開会式前のアナウンス

「会場が非常に時化ているので、スタート時間を順延し、

嘉鉄(大島側のチェックポイント)を抜港します」


続いて、

「今日の悪天候では初心者は海峡横断は無理です。

勇気ある辞退をお願いします。

申込者のうち200人は初心者ですよ。」


一応、カヤック歴は3年なので、初心者じゃないもん。

と言いつつ、カヤックのお稽古だったら、

先生のGONが「今日は波も風も強いから、練習はなしにしましょう」と

言ったに違いない、すげー悪天候だったざんす。


なので、何名かの方は素直に辞退されてました。



スタートする前に、出場者は入水です。

まだピースする余裕がありました。





そして、まだカメラでGONにシャッターを向ける余裕もありました。

ちなみに、彼は駅伝チームの第1走者で、彼のチームは優勝!

おめでと!です。



スタート開始前後から、バタバタカヤックからこける人が続出。

すごーい波。

それも、一定方向じゃないと来たから始末が悪い。

確かに初心者には無理だ!


普段の練習なら、カヤックの乗り込み口を蓋する”スカート”なるものを

着用するので、波の水は入らないけど、レンタルボートには

スカートは装備されてなくて、

凄い勢いで海水がカヤックに入ってくる。

前後にキャビン=空気層があるので、すぐには沈没しないけど

あっという間に底5cmくらい水が溜まるし、

波が凄くて舵が効かない・・・・



と言いながらも、海峡は無事横断。

お茶、レモン、おにぎり、バナナなど、補給物資を

「これでもか!っ」レベルで提供してくれました。l

チェックポインのボランティアのみなさん、

ほんと、お世話になりました!




写真を撮る余裕があったのはここまで。


コースの半分までを約2時間で達成したので、

「うふふ、この分なら4時間でフィニッシュだわさ」な~んて

考えていたのは、まさに素人。


後半は地獄でしたよ、ホント。



向かい風がきつくて、漕いでないと後ろに流される、

漕いでも漕いでも辿りつかない入江の奥の奥~に

チェックポイントがあり、

そこにたどり着くまでの風景は、ずーっと同じ。

後半の海岸線は応援団の数も激減するし、

ハーフコースの人たちはいないから

漕いでるカヤックの数も激減し、

早い人たちはさっさと通過しちゃってるので、

周りのカヤックはま・ば・ら。


マラソン出場8回目のAKRちゃんが

「後半はね、孤独感が募る~っの」と言っていた意味を

痛感いたしました。



漕いでも漕いでも辿りつかない・・・

向かい風はいつ終わるの?

私たちが最後?

などなど、役にも立たないことを思いつつ

加計呂麻島から最後に古仁屋に向かう最終ポイントへ。


そ~したらね、

町営フェリーが通るのよ。

それは仕方がないんだけど、

巡回艇が「そこのカヤック、止まって。フェリーが通ります」



あのさー、悪天候で時化てるんだよね、海の上は。

そして、フェリーが通過した後はさらに波が立つんだよね。



十分フェリーが通過する前に通れたであろう待ち時間。


船の上で「待て」言うのは簡単だけど、

その間、疲れきってる腕を使って漕いでないと安定が

保てないのだよ。

そのエネルギーは最後の海峡横断に使いたい!!!!



まっ、あまりに辛い天候の下で最後の選手まで待っていた

最終チェックポイントのみなさんの優しさで、

あっという間に疲れは癒されましたが・・・。


私「SGKZさん(私のパートナー)、この空って遅くなればなるほど

悪天候になるよね?」

SGKZさん「そーですね、すぐに出発しましょう」



最後の難関、海峡越えです。


波は朝と同じか、それ以上、

周りは巡視艇と数隻のカヤックだけ。


海峡の真ん中を行くか、

沿岸沿いを行くか、

うーん、難しい問題だ。


沖は沖で巡視を終えた25~30フィートくらいの船が

次々と港に戻ってくる。

=余計なもらい波が増える!!!


あげーっ!もうちょっと待っててくれればいいのにぃ!



でも、沿岸は海岸であれば問題ないけど、

コンクリートで囲まれた岸壁は強い波が当たって

戻ってくる返し波がひどい。


ということで、水深100mくらいのところを

古仁屋港に向けて一直線コースを取りましたよ。

もー、腕がちぎれそうなくらい酷使しました。



優勝候補者たちは3時間ちょっとで、

頑張る人たちは4~5時間で完走ですが、

私たちは5時間41分。


着岸したら腰が抜けちゃって立てなくなって
(舵をずーっと足でコントロールしてた緊張感が取れない?)

手がしびれて何も持てなくなって・・・



すごーい経験です。

前にこんなに肉体を酷使したのは、いつだったんだろか?くらいです。



何度も出場する人の気持ちがよーくわかりました。

みなさんも一生に残る思い出にいかがですか?




天国の直ちゃんへ

ちゃんと完走したよ。偉いでしょ?

直ちゃんとのペアだったら、こんな悪天候では棄権してたかもね。

がんばったでしょ?

天国からちゃんと応援してくれた?

0 件のコメント: