2010/03/19

首里城のマイナー観光ポイント

首里城は3回目だったんだけど、
1回目は飛行機に乗る前のダッシュ状態での見学、
2回目は移住前に沖縄本島と奄美大島を比べっこしてたときに
旦那に「世界遺産だから一度は見なくっちゃね」と
お上り見学(=ざーっとメジャーなものしか見ない)。
で、今回はじっくり歩いてみようと思ったわけ。
まず、ゆいレールっていうモノレールの「首里」駅から
歩くこと15分。
首里城入口の手前に、「?」を発見。




後でガイドブックで見たら、「円覚寺」跡地だそーな。
鎌倉にある有名な寺の親戚らしく、
戦国時代の1494年に建てられたんだって。
「へー、沖縄まで仏教政策が届いてたわけ?」
だって、奄美大島にはお寺はほとんどないもん。
戦国時代に沖縄に寺があるってことは、
薩摩藩が琉球侵入する1609年前には
奄美大島にだって、寺があってもいいはずなんだけど・・・。
南西地域(=鹿児島・沖縄の島々)の宗教観って
本土育ちの私にはわかりにくいんだよね・・・。
だって、
これは首里城の見学コースの入り口近くにある
「首里森御嶽」(うたき。こんなの読めんよね)。
「うたき」の詳しいことはWikipediaか何かで調べてもらとして、
簡単に言うと”自然教”の聖地だと私は思っている。
神道のバックヤード(そんな呼び方をしたら怒られる・・・)と
同じ感覚。
沖縄も奄美も自然教なんだってことは、移住を考えるようになって
初めて知ったし、「自然」を敬う気持ちは島に住んでると
自然と湧いてくるんだわさ。
だから、首里城に寺が隣接してあったのは結構驚きだった。
本土の日本人とか他国の観光客には、この宗教観をちゃんと説明しないと
「なんのこっちゃ?」になっちゃいます。
観光業者のみなさん、頑張ってください。
次に驚いのは、「書院」。
そー、京都とかでよく見るやつ。
壁とか柱とか朱塗りになってない、無垢の木だったんだわさ。
焼失したものを復元したんで真新しいかった。
ま、しょうがない。
それでも、首里城の書院が「和風」だったのを
初めて知りました。
そして、お庭も。
石灰岩と松(と言っても琉球松)、ソテツ。
でも、何となく禅寺に通じるものがあるだよね。
お庭同様、似ていて非なるものだったのが、これ。
茶道具ざんす。
道具の種類は茶道そのもの(と言ってもお茶をやっていたのは
はるか昔で確かな記憶ではありませんが)。
でもねぇ・・・、
器とかが違うんだよねぇ・・・。
やっぱり、琉球文化は(中国+日本)÷2でなくて、
両方からいろんなものを取り入れて独自に進化したんだなぁと
つくづく感じました。
あと、初めて知ったのは「瑞泉」(ずいせん)。
沖縄泡盛の有名なブランドです。
でも、由来はどうやら、瑞泉門のわきにある龍樋(りゅうひ)っていう
泉らしい。
実物の泉を見たら、「ひょえーっ!」という透明度でした。
そして、最後。
首里城近くの龍譚という池?のそばの城壁です。
防空壕とか、通信施設とかで使われていたらしいです。
「XXX部隊」という立て札の横に花が手向けられていて、
「あー、沖縄の人にとっては終わってないんだなぁ」と
感じ入ってしまいました。
政治は基地問題で揺れてますが、内地の普通の人々に
とっては「関係ないもん」が実情ではないでしょうか。
少なくとも私はそうでした。
でも、こういう光景を見ると、「日本人としてどう考えるか」の
意思を持つ必要を考えさせられました。

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