2009/01/06

心の傷の癒し方

夫は本当に突然逝ってしまったなので、私には全く心の準備がなく、
未だ、悲しみとか寂しさとかの表現では表せない状態に
時として襲われます。

一人では動かせない家具、
私の背では届かないファンの掃除、 そんなものが
瞬時に心にポッカリと穴を開けていきます。

でも、そんな心の痛い状態になるがままにしていたら、
一人で奄美で生きていくこともできないし、
夫の笑顔や移住してきて二人で感動したことにも鈍感になって、
気がついたら二人の鮮烈だった思い出もセピア色になってしまう・・・。


「そんなことにはしたくない」という思いとずっと闘っていたように思います。

そして、亡き夫を供養すること、偲ぶことが私の一番の精神安定剤だということも
悟りました。

苦しいこと、相談したいことなんかが起こる度に、夫のお骨に会いにいっています。

決して結論がその場ででることもなく、霊感ゼロの私は彼の姿すら
見えないし、彼が直接的に助けてくれることは2度とないとわかっていても、
絶対に見守っていてくれている・・・と思い、
お骨を預かって頂いているお寺を後にします。



この島に住んでから初めて、島民の皆さんのご先祖の供養の仕方を知りました。
月に2回の墓参り、月命日と、日常的にお墓参りをしていて、
お墓には常に花が活けてあって・・・。

ホントに墓参りが日常生活になっている・・・と感動したものです。



私自身も、お墓建立と納骨という、とても大きな心の整理の扉を
開ける日が近くなりました。

奄美の田舎は管理墓地ではなくて、集落自治の墓地が当たり前です。

地元集落の皆さんが、家に最も近い基地を割り当ててくださって、
夫の墓は夫が大好きだった龍郷湾を眺める形で建立します。

集落の皆さん、この場を借りて深く御礼申し上げます。



起こってしまった現実は取り返しのつかないことで、
心がそれを受け入れるまで耐えるしかない・・・。


でも、夫の見守る海と森がある限り・・・と今は思っています。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ご無沙汰しています。あさかです。支援サイトの立ち上げ、おめでとうございます。リンクを辿って、こちらのブログも初めて読ませて頂きました。
自然と、時が、ますみさんの心を少しずつ癒してくれますように、心よりお祈りしてます。

Unknown さんのコメント...

お二人で目標を建てて、その目標実現に向けての道半ばでの突然の別れ。そのことを考えると、時々、何も申し上げられ無くなるけれど、ご主人と一緒に考え、計画した夢の実現に、一歩でも近づいて行くことを通じて、新たな、いろいろの経験は、やっぱり、お二人の貴重な成果で、それらの事たちが、違う世界のお二人を結ぶ大切な、時空を超えたコミュニケーションの大事な宝になるような気がします。

久しぶりに返る欧州への飛行機の中で考えました。

ご挨拶遅れましたが、今年が良い年と成りますように。
今年も、宜しくお願いします。