2013/11/22

空家がボロくなるのは

先週は徳之島と奄美大島で空家調査してました。
 
ずーっと空家調査をしているのは、
奄美群島に大量にある空家を移住したい方々、
Uターンしたい方々、
冬の間だけ暖かい島で暮らしたい方々などに
使ってもらえないだろうか?と思ったからです。
 
でも、空家はあれど、使えるんだろうか???
 
ということで、今回の空家調査は
奄美大島の若き建築士SKI君が同行して
プロから見て判断してもらいました。
 
まずは、きちんと管理されているおうちから。
親戚のおじいちゃんが一生懸命管理してきました。
風通しをしているおうちは、痛みが少ないです。


 
不動産屋さんが管理しているおうちは、
さらに荷物がなく、すっきり。
 
 
お庭に「貞子」さんが出てきそうな井戸がありましたが、
きちんと管理されているおうちは少ないので
我慢でしょう。
 
(と言いつつ、私は無理だぁ・・・)
 
 
でも、井戸ごときでブツブツ言っていてはいけません。
 
一見、なんともない家々ですが・・・

 
中には綺麗に外壁改修していたりしてますが、

 
ダメなんです・・・
 
上の2つのおうちと症状は違いますが、
 
多くの家がこんなところに問題が・
 
支柱が下で腐って割れてしまっています。
もはや、”支える”柱ではなく、

 
柱ではありませんが、床を支えている柱が
こてっと横に・・・

 
中に入ってみると、
にゃんこが飛び出してきて、ぎゃー!
そして、天井に青空が!

 
さらに、違うところで家の中を調べてみました。
 
空家歴10年。

 
床下を覗くSKIくん。
 

 
ここは南国だぜ。
爬虫類、昆虫、鳥類何でもありだぜ。
 
さすがに、数々の空家調査で
絨たんのようなシロアリの羽やヤスデの干物を
運動靴で踏んでもびくともしなくなりましたよ。
 
しかし、
下にいるかもしれない数々のうごめく物など、気にもしてません。
さすが、プロです。
 
私には無理だぁ・・・
 
 
家の中には、骨董品もいっぱい。


 
 
そして、アクシデント。
 
みなさん、平然としてますが・・・

 
この写真を撮った頃には、
 
コウモリが数匹
(最初は一匹に見えたが、その後大量発見)、
 
家の中を飛び回っていました。
 
建築士SKI君に加え、
大和村役場の定住担当(建築じゃない)NKMRさんや
建築科出身とは言え、今は東京コンサル女子のRIEちゃんも
一緒。
 
なんで、みんな、平気なんだ!!!
 
 
「え~~~、古い家って怖い!」
 
 
そー思う、私のような軟弱な精神をお持ちの方も多いかと思います。
 
 
しかし、古い家が悪いのではないのですよ。
 
 
最高に素晴らしい景色の場所に立っている別荘。
 
 
数年間、空家になってました。
 
 
おりゃぁああああ~~~!!!
 
台風のせいか、外壁が吹っ飛び

 
当然のごとく、シロアリが食い破り、

 
家の中のフローリングも食いつくす勢い。

 
絶句!ものでしたわ。
 
そー、家は古いか、新しいかじゃなくて、
 
現役かどうかが問題。
 
 
ほら、この家、建ってから100年以上のおうち。
17代に渡って大事にされ、今も現役です。
 
 
 
でも、使わなくなったら、築年数に関係なく、
ほんの2~3年でかなりヤバい状態になります。
 
 
もし、皆さんの中で、故郷の実家が空家なら
今すぐ、人に貸しましょうね。
後で使おうと思っても、使えなくなっちゃいますよ。
 

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