2013/04/03

最先端の農法勉強会に行ってきました

私自身は家庭菜園レベルの農業もやっておりません。
本当に才能ないんだなぁ・・・と思ってます。
 
だって、何を植えてもすぐに枯れる、
虫に食べられる(それもたくさんの!)だもん。
場所が海の隣(近くなんて甘いもんじゃない)だから、
塩害、風害が凄いんだもん。
 
でも、ご近所のMK女史に言わせると
「だって、あなた、全く手入れしてないじゃない」
 
まぁ、そーなんですけど・・・
 
でもって、私のIターンお友達の中で
農業に目覚めちゃった凄いおじさまがいて、
その方が進めている農法をお勉強しに行った次第です。
(おじさまのプロフィールは、http://www.neriyakanaya.jp/profile11.html
 
有機とか、無農薬とかそんなレベルじゃないんですよ。
この農法。
目から鱗とはこのことですわ。
 
その名は「炭素循環農法」
通称、「たんじゅん農法」
 
何と、農薬なし、肥料なし!
 
従来農法と全くコンセプトが違う!
(と言っても、私は従来農法自体不勉強ですけど・・・)
 
 
 
 
お勉強会には、100名以上の人が来てました。
やる気のない農業の島と思ってたら、
結構がんばる人がいるんだと、つい思ってしまいました。
残念ながら、参加者の主体年齢は50~60代でしたけど。
 
で、このお勉強会でわかったことを簡単に記すと、
 
今までの農業は、植物を育てるために
農薬や肥料を使っていたけど、
この農法では
土の中の微生物を育てることで
微生物が植物の成長を促すそうです。
世の中は「腐敗」と「発酵」が織りなす世界なんだとか。
(人間社会にも当てはまるから怖い・・・)
 
「ミミズがいる畑はいい畑」は迷信で、
ミミズは腐敗を進めているだけなんだと。
 
 
見えている実態を
見えないモノに変えるのが「腐敗」
 
見えていないモノを
見えるようにするのが「発酵」なんだと。
 
森が肥料もなく生き生きとしているのは
この「発酵」のおかげ
 
で、発酵を支えるのが微生物たち。
発酵ワールドの頂点にいるのが、「きのこ菌」
底辺にいるのが、「バクテリア」
 
この発酵ピラミッドが地中にあると
土が柔らかくなって
棒を指すと
数メートルでも沈むようになるんだとか。
 
そうなると、
 
植物は根を深くおろし
必要なものを微生物たちからもらえるようになり、
人間が余計なことをしなくても
丈夫で元気な植物になるんだそーです。
 
 
だから、自然界に存在する発酵ピラミッドを作ろうと
この「たんじゅん農法」を開発したのが
ブラジルのサトウキビ農園を営む日本人だそうです。
 
 
 
では、何をするのか。
 
微生物を育てる?
 
微生物に必要なものは
炭素(C)
水素(H)
酸素(O)
それぞれ33%くらい必要で、
残りに、ほんのちょっとの窒素(N)
 
Nがいっぱいあると、微生物君たちは生きてられないらしい。
 
おーーーー、
肥料をあげると
微生物くんたちは死んじゃう!
 
 
 
で、HもOも空気中にあるから
後はCを補給するのが人間の役目
 
まずは、土に空気(H+O)をプレゼント。
早い話が、土を耕すです。
 
そしたら、発酵ワールドの王者きのこ菌を育てるために
Cをプレゼント。
 
きのこ菌が育てば、
その下にいる微生物が活性化し、
微生物連鎖が起きて
最後のバクテリアまでの発酵ワールドが出来上がってくるらしい。
 
Wonderful!!!
 
 
きのこ菌は地表近くにいるので、
地表から5cmくらいのところに
CとH+Oを混ぜるように土を耕すと
後は、自然まかせ。
 
といっても、発酵のためには、水分のコントロールが不可欠。
微生物君たちは水が大嫌い。
 
 
Cは燃えるモノだから、
チップとかの乾燥木材が主体。
 
ちなみに、1本の木でCの量を考えると
幹が一番多くて
先端の葉っぱに行けばいくほど
Nの量が増えるんだとか。
Nの量が多いと、「発酵」じゃなくて「腐敗」が進むそーです。
だから、葉っぱとかを使うときは乾燥させるのが大事。
 
で、私などの素人が考えることは
「そーか、草むしりをして乾燥させればいいじゃん。
剪定した枝とかもバーベキューの薪代わりにするだけが
能じゃないってことか!」
 
 
たんじゅん農法は、人間が余計なものを作らんでも
自然界の循環を促すことで出来ちゃう農法みたいだわ。
 
 
ご興味のある方は、
「たんじゅん農法」
または
「炭素循環農法」で検索あれ!

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