1時間に120ミリを超える雨が断続的に襲った。
我が家の前の県道も完全に”川”になり、
普通乗用車すら通行できない状態だった。
がけ崩れ、鉄砲水、川の氾濫、・・・
至る所に傷痕を残していった。
先日、奄美を震撼させた殺人事件がある集落で起きた。
「奄美でそんな事件が起きるはずなどなかった」と
地元民たちも驚く出来事だった。
奄美は事件が限りなくゼロに近いので、
刑事、鑑識などは内地からやってくる。
で、たまたま集中豪雨に見舞われた時に、大勢の
警察関係者が滞在していたことで、多くの人々が
助けられたと聞いた。
そして、多くの人が集落公民館での生活を強いられている。
その集落への「炊き出し」を行う連絡を昨晩受けた。
役場の職員、給食センターのスタッフは当然のように
休みの今日も働いている。
さらに、各集落の婦人会から数名のボランティアを選出し、
温かいカレーを食べてもらおうということだった。
実際、集合時間に行ってみると、すでに多くのご婦人たちが
野菜を切っていた。
総勢30名弱。お互いに知り合いでも
ない人々がすっと集まって、あっという間にカレーに
なっていった。
東京で暮らしていた時分は、「可哀そうに」と思いつつも
他人事だった。
まして、ご近所や知り合いでもない、他の集落のために何かを
すぐに行うことなど考えたこともなかった。
だから、「困った時はお互い様」のアクションがすぐに
取れるこの土地は本当に暖かいと思う。
私が夫を亡くした時も、そして今も、周囲の人々は
何かにつけ気を配ってくれている。
自然は素晴らしいと同時に猛威を振るう。
でも、それに逆らうことは難しく、人間のエゴだと思う。
あれほど、虫に悩まされた私が、たった1年で
「これも自然の一部」と割り切れるようになったのも
都会で暮らしていた時に思っていた”自然”と
本当に”自然”に接する経験をした違いなのかもしれない。
そして、この5か月で、本当の人の暖かさについても同じ思いになった。
2 件のコメント:
ボランティアって言葉では、表現できない「結いの心」が、いざという時に力を発揮する。ってことですよね。
一人でいると思っていても必ず誰かが、
・・・です!
NET上で応援しています。
>>>by abasu
。。。
申し訳なし
言葉がでません。
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