2022/01/17

津波避難を振り返って


いやー、深夜の津波は参りました。
これまでに津波で非難したのはかなり前の昼間1回。
事前に地震があって、その後に津波予測、さらに津波警報が鳴るので、ある程度の心構えはあり。
でも、警報時に外を見たらざーっと潮が引いてる!!!
2時間かけて引く潮が20分くらい。
はげ~!!
引いていくスピードで、今度は押し寄せてくるので、とっとと車で高台に逃げました。

台風は何度も経験しているから、防災グッズも避難グッズもすぐに揃えられる。
そして、台風はかなりの精度で勢力もコースも分かってる。

今回の津波。
まったく心構えなし。
真夜中の轟音ともいえる警報。
もう、これだけでビビりました。
真っ暗なので、海の状態は分からず。
でも、3mと言われると、「我が家はなくなるかも~」
みなさんが憧れる海前は、こーゆー時はひとたまりもありません。
どのくらいの時間避難してないといけないのか分からない中、「まずはすぐに逃げる」を実行。
携帯と財布を持って、車で裏山まで移動。
車には充電ケーブルとか積んでるし、ヒーターもあるし、
満タンにしててよかった。

ご近所のみなさんと合流し、裏山の一番高いポイントまで徒歩で移動。
海抜15~20mくらいかな。
今回は3mと言ってたので、十分な高さと信じて、ひとまず最高ポイントでご近所談話。

ここからが難問。
みなさん、着の身着のまま。
奄美と言えども冬場は12~15℃くらいまでは下がるのです。

更なる難問。
解除は当分ないだろうな・・・と言う中、どーする?
裏山の皆さんは予想の3m程度なら、なんとかなる
我が家は3mだとだめだよなあ
実際は名瀬小湊で1.2m
うちでも大丈夫かも~

集落民LINEで、情報収集。
安木屋場に抜ける高台に移動した人
自然観察の森に移動した人
長雲峠まで移動した人
大多数の皆さんは警報解除まで留まる模様。

そこで、トイレと水問題。
奄美大島のほとんどの集落が海抜0~2mくらい。
だから逃げるとなると、山に向かわないといけない。
そして、山に向かう道は限られる。
さらに、水・トイレを完備している所となると・・・。

津波の到達時間が分からないと、海抜1.5mくらいの県道を水平移動する気にはならない。
でも、町役場の注意喚起カーは県道を走ってる。
うーん、一旦、家に戻って、トイレ、水問題を解決して、自然観察の森まで避難するかぁ?

結局、2:00の気象庁の記者会見を見に、
全員家に戻りました。
そーか、安全とは言えないよねって状態ね。
そして、地震津波と違って、ざーっと先に引くこともないわけね・・・
でも、県道を役場カーとかが走っているし、
とりあえず2階で待機することにしました。

教訓①
無風なのが助かりましたが、着の身着のままだけで逃げちゃーいけない。

教訓②
そして、靴は長靴を履いてくるべきだった。
たまたま草刈り終了後だったので、クロックスもどきでも歩けたけど、真っ暗の中を懐中電灯で山道に入るリスクを考えないと。

教訓③
以前は車に懐中電灯を積んでいたが、電池を入れたまま放置すると、腐食が始まって懐中電灯はお釈迦になる。それが嫌で、「スマホでいいや」と思ってましたが、甘かった…
やっぱり日ごろから積んでおかないといかんですな。

教訓④
水と簡易トイレも積んでおく?
これは悩み中。

台風と津波、全く違う天災は、それぞれ対策を考えないといけないと思った次第であります。 【一刻も早く非難する】 【解除時間が分からない。長時間避難も覚悟しないと】 この2つの課題を同時にクリアする方法を考えます。

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