2013/01/21

1/18マグロ養殖場説明会@龍郷集落 Part1

1/18に龍郷集落で行われた豊田通商、龍郷漁協による説明会は、
質疑応答を入れてざっと2時間。

私見を交えず(交えちゃうかもしれないけど)、
限りなく客観的にレポートすべきことだと思っているので、
数回に分けて録音したものをブログUPします。


「海が汚れる」
「雇用が優先」
そりゃあ、立場に寄って意見は分かれるでしょう。


でも、そもそも私が一番問題だと思っていたのは、
「地元住民に判断材料を提供しない」ことです。
賛成、反対を考える前の判断材料がないんだから
話にならん・・・。


一度でも養殖場が出来てしまえば、
彼らが撤退するか、私たちが引越さない限り、
私たちは、
『365日』
イケスを眺め、
臭いを嗅ぎ、
音を聞くことになります。


だから、彼らが生活を脅かすリスクをきちんと開示する姿勢、
リスクに対してきちんと対応する姿勢があるのかを見極めたいと
思っていました。


風光明美なところにわざわざ越してきたのに
ある日、隣にリサイクルセンターのようなものが建設されることになり、
それが海の上だから、漁民のための海と法律に謳われているために
住民には法的には反対のしようもない事件です。


ただ、今回のケースは、豊田通商が「地元の反対」があれば
建設を見送ると公言しているので、「地元の意見は聞く気があるんだぁ・・・」

だけど、

新聞に掲載され、初めて計画を知った対岸住民としては、
「地元の意見を聞く」と言っている豊田通商と漁協の実際の行動に
強い不信感があります。


「地元の意見」って誰よ?
対岸住民は地元じゃないわけ?
新聞報道されてから、いったい何してたのよ?


そして、待ちに待った説明会は突然決まったようにアナウンス。
(それも前日朝の集落放送)、

(豊田通商、龍郷漁協、龍郷議会議員、龍郷町役場がメンツ揃えて
集落説明会に来るんだから、前もって当然、日程を決めてるでしょうが・・・)

話を聞く立場の集落民の予定や都合は全く考えていないように
思えてなりません。
現に仕事で参加できなかった近隣住民もいらっしゃいます。


記録としては集落に説明したことになるんでしょうが、
「参加できない人は次にどこで聞いたらいいの?」という
シンプルな質問に回答がなかったことが象徴していると思えます。
(詳しいことは後日)






今回の集落への説明会は、

説明はされた、

でも、集落としてどう判断するか話し合ったわけじゃない
=賛否両論のまま、

地元意見がどのように反映されるのかは聞きましたが、明確な回答は得られていない
=説明責任は果たされていない

宿題を受け取った以上、着工前に回答があるのが礼儀  と認識しています。



今日はパート1として、【豊田通商からの約20分の概要説明】を掲載することにしました。

「賛否両論のご意見を頂いたが、まだまだ正確に伝わっていない」が
冒頭あいさつです。

(そりゃぁ、正確に伝わらんでしょ。
だって、説明会資料や質疑応答も公式には公開されてないし、
(非公開のはあるけどhttp://ashitoku.com/tuna/
説明会に出てなきゃ新聞の内容以上にどうやって知れって言うんだ?)


誤解のないように、録音した音源をそのままUPしますが、
私による要約は以下の通りです。
(パワポのスライドを動画録画していましたが、途中でカメラが故障しちゃったので
音源から拾いました。なので、正確なスライド枚数ではないかもしれないこと、
ご了承ください)

-----------------------------------------------
◆豊田通商の会社概要
◆マグロ事業の概要(クロマグロの中間育成)
◆事業の意義(持続可能な人工育成)
◆龍郷湾を選んだ理由(水温、近大拠点に近い、台風・時化を受けにくい)
◆マグロの国内養殖実績(奄美大島が出荷)
◆中間育成のマグロのサイズ(9月に受け入れて、5月に出荷)

◆餌について(配合飼料と生餌。配合飼料は手で1時間に1回)

◆予定地
(理論値で24基置ける。でも、最初は潮通しのいい(コトリ浜に近い)場所に4基。
航路に影響はない。
夜間は標識灯を設置して事故防止に努める)

◆体積当たりの養殖魚密度(タイの1/10--->マグロは環境負荷が低い魚)

◆中間育成のマグロと成魚のマグロ養殖の比較
(成魚600トン/生簀/年。中間育成60トン/生簀/年なので、1/10)

◆環境対策
(底は細かい網、死亡魚はダイバーが回収、
環境負荷の少ない配合飼料を使う、
漁場等の水質調査(鹿児島県の指導の元)

◆事業の進め方
(30m生簀を4基から。
鹿児島県の指導に従う。第3者機関の意見を聞く場を作る)

◆環境保護
(海藻養殖で浄化に努める。
海洋の浄化を目的に二枚貝の養殖もやる。貝は奄美に合ったもの。
藻場、ナマコの放流等の事業にも積極的にかかわっていきたい)

◆Step1からStep5
(4基⇒最大24基。期間は設けていない。環境を見ながら。
3~5名の現地雇用⇒正社員30名+臨時雇用20名の雇用/24基。
五島は今、Step3で、今年15名(正社員8名+繁忙期の臨時社員7名)

◆経済効果
1.新会社を龍郷町に設立。税金は龍郷町に納税。
2.雇用+福利厚生(上場企業並み)
3.視察効果(五島は300~500名くらいの来客があった/去年)

◆末永く事業に取り組みたいので、宜しくお願いします。

 音源はこちら http://youtu.be/3B5B3SpsSyw

1 件のコメント:

荒田正信 さんのコメント...

私も賛成、反対の意見は双方堂々と話し合い戦うべきだと思います。現状は賛成派のコソコソ感が見えてしまうのが現状です。正々堂々と議論で戦いましょう。

そうゆう事で私は身分をあかし、大反対を宣言いたします

理由は簡単明瞭、マグロでお金が入ってくる人たちの理屈と、奄美の自然と生活環境を守りたい私たちの理屈と、どちらが未来のの子供たちに正しい結果をのこせるか考えれば、分かる事です。
ダイバー関係者のマグロ問題にたいしての反対への発言に応援と、
ここにもがんばっている仲間がいますよとお伝えしたくご連絡いたしました

奄美出身の写真家(あらた)としてとても残念なのは
奄美の風景にお世話になっている写真家と名乗る方々が
誰一人、声を上げないことに落胆しております
(お立場上、発言できないこともあるでしょうから攻める事はできませんが)
(私は奄美出身で東京と奄美で活動しております)
http://www3.synapse.ne.jp/~kerasa/
ブログやフェイスブックなどで頑張っております
奄美の残り少ない自然を守りたく
発言させていただきます。
http://www3.synapse.ne.jp/a-k-i/
http://r1000.blog49.fc2.com/page-1.html