2015/03/25

卒業式

昨日は奄美全域で小学校の卒業式。

当然、我が小学校も卒業式。


地元民によると、100年以上続いている小学校だけど、第66回。

全校生徒27名のうち、7名が卒業しちゃう式でした。



奄美の都会の学校だと、

卒業式はPTAと関係者が出席するだけかもしれないけど

生徒の少ないへき地小学校の場合は

集落一大イベントの一つ。

当然、出れる人は参加します(少ないけど)。



下級生が手作りアーチで卒業生をお出迎え。





人数が少ないと、脚光も良く浴びます。

卒業証書をもらって、壇上を降りる際に

「抱負」「夢」「思い出」を卒業生全員が披露。
(7名だから、出来るんだろうが)


薬剤師になりたい!

サッカー選手になりたい!


可能性がまだまだ無限大の君たちを応援するよ。

でも、まだ狭い世界でしか将来を見てないはずだから

いろいろ見てから決めてもいいんじゃないかな。

可能性をつぶさないようにね!



いよいよ、クライマックス。

卒業生と在校生の送る言葉と送る歌です。


(今どきソングだったので、歌はさっぱり分からずでしたが)

もう、生徒全員、感極まって「ウルウル」

父兄の皆さんも「ウルウル」

それを見ていた集落民も「ウルウル」


最後も、全員でお見送りです。




数年前までは、小学校の卒業のお祝いは集落行事でした。

公民館に皆集まって、お祝い込みの参加費を払って

みんなでお祝い。

卒業式に出れなかった集落民もいるので

夜のお祝いはほぼ全員が揃ってました。



でも、・・・


「集落でのお祝いは辞退します」が通例化し

ついに、今年から廃止になりました。



島では、卒業や入学のお祝いごとは近親者や友人だけでなく

近隣住民までお祝いに駆けつけるのが風習です。


なので、わが集落では、

「個々の家でお祝いするより、みんなで祝っちゃえ!」が

長らく続いていたようです。





都市化の波は田舎にも押し寄せています。


地元が結束する非常に良い機会が、また一つ消えてしまいました。




0 件のコメント: