種おろしが昨晩と今晩、集落で開催されます。
「種おろし???」ですよね。
簡単に言うと【秋まつり】ですが、もともとは「種を下ろす」が語源らしく、
「高倉」(たかくら)↓と言う奄美独特の高床式の倉庫から
種を下ろして畑に撒けたことをお祝いし、五穀豊穣を祈るお祭りです。
この種おろし、ずーっと奄美大島全体でやっているものだと思ってましたが、
大いなる誤解で、名瀬より南では「豊年祭」と名前を変えています。
さて、昨日の様子は・・・
我が集落は夕方18:30に公民館に集合し、
集まったら、6か所を二晩で回る
集合略式の種おろしです。
もともとは一軒一軒回っていたそうですが、
あまりにそれぞれの家庭の準備が大変、
AND
何時まで経っても終わらない ということで
略式に変わったそうです。
18:30に集合と言ったって、当然シマ時間。
時間厳守なんてあり得ないです。
ということで、公民館前を19:30近くになって出発。
私は最初の集合ポイントの自治区に住んでいるので
みなさんをお出迎え。
こんな感じで歌いながら、みなさん、やってきます。
で、最初は「六調」なるアップテンポの比較的好きに踊っていい踊りでスタートします。
太鼓と三味線で軽快な音楽&男女1名の掛け合いで踊ります。
昨晩の伴奏は、兄弟演奏。
で、お祭りの「花」の披露。
1年間の集落費の補てんになるので、みなさん気張ります。
平均ひとり5000円、世帯で1万円というところでしょうか。
で、それぞれの集合ポイント(自治区)で用意したご飯とお酒が振る舞われます。
我が金久常会(じょうかい。自治区のこと)では、ちと手抜きコースで
手巻きずし(当然マヨネーズ入り)、サンドウィッチ、牡丹餅、チョコケーキ、みかんに
出前の盛り皿 でした。
この出前の盛り皿、あらゆる機会にお目にかかる代物です。
腹ごしらえをした後に、おもむろに太鼓係のお姉さま方が
太鼓をたたき始めます。
八月踊りのスタートです。
太鼓が鳴り始めて、少しづつ男女が列になって円を描き
男と女が掛け合って歌うのですよ。
しかし、八月踊りの歌詞は島口なので、
唄だけ聞いてても「何語?」のレベルで???です。
ちなみに、この唄の歌詞、
===========
<男性パート>
我も盛り上げて(島口だと、”わきゃもあらしゃげて”)
汝も盛り上げて(”なきゃもあらしゃげて”)
ハレ 互いに(”だけに”)あらしゃげて
今宵盛しょしな(”よさりしょしなヨンド”)
ハレ 互いに(”だけに”)あらしゃげ
<女性パート>
八月の節や 寄りもどれもどれ
ハレ 我が二十歳頃や(”わきゃがたちごろや”)
何時戻りより(”いつむどりょり)
=============
という具体です。
でも、今年は龍郷小学校の生徒ががんばりました。
島口で唄を歌い、踊ってます。
がんばったよね!偉い!
島口保存が叫ばれていますが、
文化継承は小さい子からが何より早いです。
で、3~4曲歌って踊って、みなさんは次の集合ポイントに向かいます。
例年では、ここで常会の後片付けをして
反省会なる飲み会をしてから、次の集合ポイントに向ってたのですが、
今年は「反省会禁止令」が出ました。
金久はいつも長々と反省会してるから・・・が理由だとか。
すいませ~~~ん。
で、さっさと後片づけをして、私たちも次の集合ポイントへ。
3か所目スタートは22:30。
例年より早いスタートです。
うーん、でも、私は最後までがんばれず、23:30でギブアップ。
港常会の皆さん、お礼も言わずにすいませ~~~ん。
そして、今晩も続きます。
さっきまで土砂降りだったけど、多少の雨だと決行です。
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