2011/07/24

悲しい海

昨日の家の前の海↓。今日もこんな感じだけど。
去年以来、家の前の海のサンゴを見てなかったので、
久々にシュノーケリングしてみました。
訳の分からない卵とか、

キスの仲間と思われる、海底の砂地にいるこいつ↓とか
たらこ唇のようなシャコ貝はしっかりいました。
でも、何かが違う・・・
でも、きびなごのような細かな魚の群れや
稚魚の群れもしっかり泳いでます。
でもね、ほんと、何かが違う・・・
で、分かったんですよ。
サンゴが赤土被って、海の中に魚以外の色がないって。
とても楽しみにしていた大ぶりの枝サンゴもOUT!
去年はこんなんだったのに・・・

去年の秋の豪雨災害、
台風2回  で大量の赤土が海に流れたせいでしょう。
手袋でサンゴの表面をこすってみましたが、
堆積がすごくて、簡単には落ちませんでした。
本来なら天然洗濯機の台風で海水も海の中もかき回されて
サンゴは息をつけるはずなのに・・・
海のためには台風は必要だって理解しているから
台風養生だってもくもくとやるのに・・・
そして、普段は山のようにいるナマコの姿も見当たりません。
ナマコは気持ち悪いけど、赤土を食べて海の中を掃除してくれると
知ってから、「おー、がんばれよ!」って思ってました。
でも、そのナマコが見当たりません。
どうも、中国に内緒で売り飛ばしている人が多いとか。
赤土が流れるのも人間が山を削ったからだし、
それでもがんばるナマコまで取っちゃう人がいるのは
とても悲しいことです。
自然しかない島、
でも、その自然は世界に誇れるレベルです。
目先の利益追及で、取り戻したくても取り戻せないことを
平気でやるのは、永田町や某電力会社に限ったことではなく
こんな小さな南海の孤島でも起きていることです。
でも、嘆いていても始まりません。
元に戻せなくてもこれ以上の悪化を食い止めることは
できるのですから。
やることは沢山ありますね。

0 件のコメント: