2011/07/09

文化を継承する

我が集落では、毎月第2金曜日に踊りのお稽古があります。
踊りとは奄美の文化の原点?のひとつ、八月踊り。
歌詞はバリバリの島口(方言)、
踊りは唄で全部違い、
楽器はチヂンという太鼓だけで、
男女が掛け合いで歌いながら踊ります。
この八月踊り、何か行事があれば必ず踊られる代物。
だから、行事に参加する集落民にとっては出来て当たり前なんですが・・・。
私のような移住者や奄美の他地域から越してきた人間には
相当難しい・・・。
そして、バリバリの島口が理解できる集落住人は世代を追うごとに
少なくなり、
口承で継承されてきた八月踊りは、我が集落でも危機の一歩手前。
そこで、危機意識を持つ集落のベテランの皆さまが立ちあがった次第です。
このままじゃ、唄を歌える住人がいなくなる・・・
どうも唄そのものも、今、約80歳以上のおじい、おばあでないと
正統の歌詞は歌えないらしいです。
口承しやすいように楽チンバージョンに少しづつ変わってきたんだとか。
「楽チンバージョンで良しとするか、
おじい、おばあから聞き取り調査をして再度正統バージョンに
戻すか」など、激しい議論がありました。
まずは、皆の知っている歌詞を明文化し(=歌詞カード)を
作ることになり、昨晩では歌詞カード配布されました。
漢字を当て字してもらって、少しは意味が分かるようになりました。
そりゃぁ、島口は難しいですよ。
私にとっては、聞いたことない音の羅列。
中国語の方がまだ分かる。
ようぬ ほこらしゃ
何のことかわかりますか?
今宵ぬ 嬉しや   なんですよ。
ということで、これまで行事で踊ってきた八月踊り13曲の歌詞を
初めて見ました(だって、これまで音だけだったんだもん)。
それでも、
私「ハレチョイチョイって何の意味?」
MK姉「掛け声みたいなもんよ。意味はないわ。」
まだまだ謎は多いです。
だって、集落ではこの13曲が八月踊りだけど、
違うところにいけば違う唄だったり、違う振り付けだったり。
コンクールとかで皆が歌うシマ唄は全く別物だし。
なにはともあれ、こうやって少しづつ奄美の文化を理解する機会を
持てるって幸せなことですよね。
八月踊りの練習模様はこれ↓。

ちなみに、この練習、集落民じゃなくても参加できますよ。

興味のある方は、第2金曜日20:00に龍郷公民館へ

お越しくださいまし。

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