10月最後の金土は集落最大のイベント、種おろしです。
種おろしは秋の豊年祭のことで、「種を下ろす」が語源らしいっす。
高倉なる穀物倉庫から二毛作の2度目=秋植えのコメを下ろすので
その前に豊作のお祈りと景気づけってとこでしょうか。
今年も盛大に行われましたよ。
食べ、飲み、踊り尽くしの2日間で
19:00~24:00の約5時間。
老若男女の総動員です。
普段、表に出てこないおばあたちも
この日だけはお着物姿で参加です。
みなさん、本当にタフですわ。
さすが、長寿の島でございます。
八月踊りは、太鼓と肉声だけの音楽で7拍子。
振り付けも全曲違います。
一見フォークダンスのように輪になって踊りますが、
女列に続いて男列になり、男と女の唄の掛け合いです。
唄は島言葉が分からなければ100%理解できない歌詞です。
由緒正しい振り付けの八月踊りの合間に
六調(ろくちょう)なる即興ダンスもあります。
伝統的ブレークダンスとでも言いましょうか。
みんなが入り乱れて、適当?に踊れるので
島外から来た人でも気軽に参加できます。
一通り踊って
お花(寄付)の披露があって、
食事タイムがあって、
再び八月踊りで1セッション。
1年間の集落運営を賄うお金を寄付で賄うので
みなさん、お花は気張ります。
集落の中を漏れなく踊る個別訪問方式はなくなって大分経つようですが、
集落を6つの常会(≒自治会)に分けて
1セッションを1常会がおもてなし担当し、
6か所を2日かけて回ります。
金曜日はハロウィン仕様の方もチラホラ。
二日目も盛大にスタート。
わが常会は2日目ラスト会場当番。
手抜きで有名なわが常会女性陣の手作りもてなし料理です。
買ってきた盛り皿、サンドウィッチ、みかんに加えて
手巻き寿司、お結び、おはぎ、
漬物、水キュウリ、タコウィンナー、
ドーナッツ、ゆで卵
「最後だから、余るよね~~」と言っていたのに
なんと30分もたたないうちに完食!
「今年は参加者が多いよね~」
そうなんです。
名瀬から郷友会は毎年来ますが、それに加え
観光客の参加が少しづつ増えたところに
同じ校区の隣の安木屋場(あんきゃば)集落から
大勢加勢に来てくれました。
経緯を詳しく聞いたところ、
島のお姉さまたちが
「今年は同じ日に種おろしにならないから
安木屋場集落に応援に行きましょう」ということで
先に加勢に行ったそうです。
過疎には過疎の正しい生き残りがあるものです。
伝統行事は地元民で守らなきゃね。
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