旧暦で動く奄美は、昨日からお盆です。
そして、奄美は自然を敬い、ご先祖様を大事にする島なので
当然のごとく、島のほとんどの人がお盆を正統的にやってます。
迎え盆には、ご先祖をお墓に迎えに行き、
2泊3日のご先祖滞在を大歓待し、
送り盆に、お墓まで送っていきます。
ご飯も全部、3日3食ともメニューが決まっています。
で、我が家も我が家なりのお盆をしています。
もともと実家ではお盆の習慣がなく、
東京で働いていた時は、お盆=夏の休暇でした。
この島で夫が亡くなり、
新盆から始まり、島の先祖を大事にする習慣を
K子姉やMK姉など、ご近所フレンドから教えてもらい
私なりに咀嚼しながら実践していったことで
心も少しずつ落ち着いていったのが
今でははっきり分かります。
亡くなった人を決まったタイミングで思いっきり追悼し、
それ以外のときをしっかり生きることを
この島に教えてもらったんだと思います。
とは言え、亡くなった夫も私も東京育ち。
島の正統的お盆を多少アレンジしています。
お墓にお迎えに行く前に、1週間前から飾っていた
七夕飾りを下ろし、飾り、笹(竹だったけど)を
BBQグリルで燃やします。
今はあまり燃やしていないようですが、
もともとは七夕の飾りを見て、「そろそろ帰る頃で
帰る家はあそこだ!」ということをご先祖様に
伝え、飾りを燃やすことで「今、帰り時!」と
合図を送るんだと聞きました。
私が飾りすべてを紙にこだわるのも、この七夕燃やしを
意識しているからでもあります。
七夕飾りを全部燃やしたら、
仏壇周りをお盆用デコレーションに変え、
提灯を出し、
お墓にお迎えに行きます。
お墓でお参りし、提灯に灯りをともすと
提灯にご先祖様が載って、
その提灯を持ってい帰ることで「お迎え」になります。
どうも、この提灯、地域によって風習が異なるようです。
名瀬育ちのK子姉から私は提灯を教わったのですが、
地元育ちのMK姉は「あら、肩に載って帰るのよ」。
なので、お迎えした後も異なるみたいですね。
私は、提灯の灯りを二泊3日絶やさぬようにしています。
といっても、風が強いときと寝るときはLEDろうそくですけど。
他のおうちではどうしているか分かりませんが、
とりあえず私は・・・
夫が大好きだった音楽を大音響で、
メタボだった夫のご禁制メニューを作り、
たらふくお酒を振る舞う のがお盆になってます。
明日の夜ごはんまで一緒で、
そのあとは、提灯を持ってお墓に送っていきます。
島の人も、みんな提灯行列を夕暮れ時にするので、
島の風習を知らない観光客の人にとっては
「圧巻」の風景だと思いますよ。
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